- 前日の船は欠航だった。予定より一日遅れで八丈島から青ヶ島に向かった。50人乗りの船は25人の乗客で少し混んでいた。良い天気だった。二日連続で高気圧に覆われるので、翌日の帰りは欠航の心配はなさそうだった。
- 青ヶ島の港、三宝港には宿の迎えが来ていた。車で集落への途中、地熱釜まで送ってもらった。カルデラ内にある自然に吹き出す蒸気を利用したお釜だった。蒸気で暖めたジャガイモ、くさや、ゆで卵などの宿の用意した昼食をあずまやで食べた。あずまやの近くにはサギが二羽いた。
- 昼食後、カルデラ中央の丸山遊歩道に向かった。未舗装路を少し登り、農業用給水施設の裏手で歩道に出た。右回りに木陰の尾根道を進んた。石造りのベンチの有る休憩所1が有り、一休みした。樹林に囲まれて展望は無かった。
- 更に右回りに進み、同じく展望の無い休憩所2を過ぎると急な登りになった。登り切ったところが丸山最高点の「お富士様」だった。小さな神社が有った。「お富士様」を下ると展望地に着いた。すぐ下に地熱釜のあずまやが見えた。休んでいると60代の男性二人組と60歳くらいの夫婦に追いつかれた。いずれも同じ船で来た人たちだった。
- 幅広の歩道を下ると一周が終わり農業用水施設に戻った。地熱釜に戻る途中の法面からは湯気が出ていた。手をかざすと暖かだった。あずまやで休憩後、キャンプ場、農地を見ながら車道を進むと港からの道に合流した。
- ゆるい車道を登って行った。道脇の草刈りをしている男性が3人いた。トンネルを避けるために途中から旧道に入った。つづら折りの急坂だった。汗をたくさんかいた。ホトトギスが鳴いていた。カルデラの眺めが良かった。新道にトンネル出口で合流した。更に車道を登っていくと集落に着いた。
- 宿は郵便局の近くに有った。宿泊者は7人で、うち3人は釣り客だった。釣り客はいずれもリピーターだった。
- 二日目、朝はホトトギスが鳴いていた。朝食前に集落下の台地、島の最北部にあるジョウマンの牧場まで散歩した。牛が5-6頭いた。八丈島は見えなかった。
- 朝食後、島の最高点、大凸部に向かった。東台所(とうだいしょ)神社入口の鳥居を見送り、石畳の道から苔むした登山道へと登って行った。山頂手前で展望が開け、カルデラを見下ろすことができた。山頂は360度の展望だった。他の登山者はいなかった。ツバメが飛び、アサギマダラが舞っていた。
- 鳥居まで戻り東台所神社に向かった。玉石の敷かれた登りだった。次第に急になり最後の方は滑りそうだった。神社は高さ3m位のコンクリート製の建物で、周辺は草木がうるさく少し雑然とした感じだった。
- 神社から左手に進むと、すぐ外輪山上の稜線の道になった、手すりの着いた階段の遊歩道だった。八丈島からのヘリコプターが発着するのが見えた。日差しが強くハイキングには少し暑すぎた。
- 尾山展望公園で石のベンチに腰掛けて休んだ。カルデラが良く見えた。出発する時に30歳くらいの男性観光客二人が入れ違いに登ってきた。
- 集水施設の横を下って行くと集落に着いた。学校横を通って神子の浦展望広場まで歩いた。先客の30歳くらいの男性観光客が入れ違いに出発していった。300mほど下の方に海岸が見えた。帰りにお店で焼酎を購入し、宿に戻った。
- 船の時間に合わせ、港まで宿の車で送ってもらった。帰りの船は20人の乗客だった。行きと同じ乗客がほとんどだった。べた凪で船はほとんど揺れなかった。八丈島近くで鯨を見た。八丈島に一泊してから船で東京に戻った。