- 乗客一人だけのバスを終点の高尾で下車した。農村地帯の車道を登っていった。浄水場のところに案内板が有った。浄水場で車道を離れ林道を利用した歩道を歩き始めた。やがて林道を離れ左手斜面に付けられた山道に入った。植林帯だった。疑似木の階段が付けられていた。標高800m付近から積雪が有った。
- いったん勾配が緩くなったところにベンチが有ったので一休みした。積雪は3cm位だった。周囲は落葉樹林帯に変わっていた。すぐ先右手に山腹を巻く道が分岐していた。
- ベンチからは階段の急坂になった。登り切ると広々とした尼ガ岳山頂に着いた。積雪は約3cmだった。日差しがまぶしかった。すぐ隣りに倶留尊(くろそ)山が見えた。最初は誰もいなかったが、やがて二人組登山者が同じ方向から登ってきた。
- 尼ガ岳山頂からは稜線右寄り斜面に付けられた急な坂を下った。笹原から灌木帯、植林へと変化していった。鞍部の大タワは右側が植林で風が少し吹いていた。植林を上り下りして進み倉骨峠で林道を横断した。
- 小ピークの四ノ峰を通過し、木の間から尼ガ岳を見ながら登っていくと大洞山雄岳に着いた。展望が良かった。先に着いた登山者2人が休んでいた。「尼ガ岳からどれくらいかかったか」と聞かれたので「1時間半くらいかかった」と答えると、二人組の予想時間と同じだったらしく「往復してこよう」と出発していった。
- 雄岳からの下りは雪が溶けて泥が出ているところが有った。うっかり滑って転びズボンを汚してしまった。雪で拭いて泥を洗い落とした。
- 最後のピーク大洞山雌岳も展望板が有り展望が良かった。犬を連れた家族連れが休んでいた。風もなくのどかな山頂だった。
- 雌岳からの下りは石の階段だった。少し苔が付いていた。林道に出てたところで右折し、東海自然歩道を進んだ。林道から標識に導かれ山道に入った。桜の名所の蔵王公園からは石畳の道になった。やがて車道になり、最後は中太郎生(なかたろう)にある南出口のバス停に着いた。
- この日、山中で会ったのは、各山頂にいた合計7人だけだった。