- 連休初日とあって、戸倉からのマイクロバスは20人程の乗客で満席に近かった。鳩待峠から山ノ鼻への下りでは登山者のすれ違い多かった。積雪は1m程度だった。木道がところどころ出ていた。1箇所ミズバショウが咲きかけているところが有った。
- 山ノ鼻からは雪原を横切ってムジナ沢の出合へ向かった。ムジナ沢は一部水流が出ていたが、雪の上を渡ることができた。猫又川の谷が狭くなる地点の手前から斜面を登り始めた。振り返ると尾瀬ヶ原が見えた。少し上に行きすぎてしまったため、最後はトラバースする感じで予定の1720m地点の平らなところまで登って、テントを張った。尾瀬ヶ原の展望が良かった。反対側はシラビソやコメツガが生えていた。
- 二日目、テントを撤収して稜線を北へ向かった。雪は柔らかくアイゼンは使わなかった。稜線はコメツガやシラビソ、ダケカンバがまばらに生えていた。最低鞍部付近はブナが多かった。
- ススヶ峰の肩まで登り、荷物を置いてススヶ峰を往復した。たまたまいたスキー山行の3人組と写真を撮りあった。風が少し強かった。
- ススヶ峰の肩から稜線を外れて西側の尾根に向かった。一面のシラビソの森だった。鞍部手前の標高1830m地点は台地状になっていた。風も無いため幕営地点とする事にした。冬の間に落ちたシラビソの枯れ枝をペグ代わりにしてテントを設営した。
- 不要な荷物をテントに置いて赤倉岳に向かった。鞍部からの登りは木立が無くなり展望が良くなった。東峰に着くと赤倉岳の山頂付近から北の谷に滑り降りていくスキーヤー3人が見えた。東峰から先は稜線が狭くなり、雪庇の縁を歩いたり、藪を歩いたりする箇所が有った。
- 赤倉岳山頂は南東から北西方向へ細長かった。青空が広がり展望が良かった。
- テントに戻りゆっくり休んだ。時間がたっぷりあり夕食のだいぶ前にアルコール分が無くなってしまった。
- 最終日も冷え込みは少なく、アイゼンは使わなかった。往路を鳩待峠へ向かった。霧がかかったり晴れたりするあいにくの天気だった。帰りでゆとりができので、ウグイスやシジュウカラの鳴き声を楽しみながら歩く事ができた。途中のブナ林ではウサギの糞が沢山雪の上に落ちていた。山ノ鼻付近や鳩待峠への登りでは行きに比べ雪解けが進んでいるような感じがした。
- 鳩待峠に着くまで天気はもったが、ちょうどバスに乗ったときに雨が降り出した。