- 粟野川上流の林道を車で登った。少し林道が荒れてきたので予定の赤岩橋より手前の「くるみはし」で駐車した。少し青空の見える曇り空だった。
- 林道を数分登ると赤岩橋に着いた。ここにも駐車スペースが有った。車はなかった。ゲートを通って更に林道を奥へ進んだ。やがて堰堤横の登山口に着いた。
- 最初はロープの急登だった。登り終えると沢沿いの斜面の細い道になった。広葉樹の森だった。慎重に進むと沢が近づいてきた。岩を乗り越えたり、石伝いの徒渉を繰り返したりして進んだ。
- 二俣には少し傾いた小さな鉄橋が架かっていた。鉄橋を渡り右俣に入った。少し登ってから左手の谷に入った。やや広めの谷で少し歩きやすくなった。標識はほとんど無く、赤テープとケルンが頼りだった。やがて右手の斜面に取付いた、尾根に出たところは標高約1070mだった。一休みした。
- 尾根に出てからの道はしっかりして歩きやすかった。突き当たった岩壁は、右から基部を回り込んでいた。再び沢沿いの道を登った後、尾根に出た。右手に自動雨量計跡への分岐が有った。
- 小休止後、更に奥へ斜面をジグザグに登って行った。紅葉がきれいになってきた。最近整備されたらしく枝の切り口が新しかった。日が差してきて暖かくなったのでTシャツ1枚になった。
- 赤岩峠には小さな祠が有った。足下にはクリのイガがたくさん落ちていた。左手には、木の間に山頂の岩が高くそびえていた。
- 峠からの道は山頂の左側に巻いて付けられていた。トラバースの道から岩と岩の間の急登になった。小鞍部で右に曲がると岩稜帯になった。3点確保で登った。岩稜を越えると樹林帯の急登になった。木の根に両手でつかまりながら登った。
- 急登を終えると山頂に着いた。紅葉した木に囲まれ、木漏れ日が差して暖かかった。少し脇へ進むと岩の上に出て西側に大ナゲシの尖った山頂が見えた。南側には奥秩父の山並みが見えた。昼食を食べながらゆっくりと休んだ
- 帰りは往路を下った。帰りの方が難しかった。最初の急斜面では木の根の上で足を滑らせてしまい、木の幹に抱きついて体を止めた。二俣からの沢沿いの道では、濡れた岩に足を滑らし、靴の中を濡らしてしまった。斜面を横切る細い道では、山側に手をつきながら慎重に下った。
- 無事、車の所に着きほっとした。この日は山中では誰にも会わなかった。帰りに「道の駅上野」に寄り、上野村産のミニトマトとシイタケをお土産に購入した。