- バスが赤城山のカルデラに入ると大沼(おの)が見えて来た。凍った湖の上にはワカサギ釣りのテントがあちこちに張られていた。15人ほどの乗客は全員「あかぎ広場前」で下車した。駐車場には全く雪は無かった。トイレ前で支度をしてから車道を歩き始めた。
- 黒檜山登山口からは急坂の登山道になった。北斜面になると雪が付いていた。尾根に出ると2番標識で大沼の眺めが良かった。すぐ上には「猫岩」の標識が有った。
- 3番標識への途中からは凍り付いた雪道が続いた。無理せずに早めに軽アイゼンを付けた。下ってくる人も軽アイゼンを付けていた。3番標識付近は岩の尾根で正面に目的の黒檜山が見えた。3番標識から稜線までは雪の付いた急坂が続いた。
- 稜線の分岐で左折すると黒檜山山頂までは一登りだった。山頂は雪に覆われていた。山頂の標識前で記念撮影をした。更になだらかな雪の稜線を進むとビューポイントに着いた。5-6人の登山者が展望を楽しんでいた。谷川岳や尾瀬の山々が白く見えた。雪の上にツェルトを敷いて腰を下ろし、昼食休憩にした。日が当たり暖かだった。ゆっくりと休むうちに他の人は出発していった。
- 山頂から分岐へと戻り、更に稜線を先に進むと鳥居と黒檜大神の石碑が有った。やがて急な下りになった。南斜面で雪は無かった。木の階段で軽アイゼンを付けたままでは歩きにくかった。駒ヶ岳への登り返しには雪が有った。少し曇ってきて風が冷たくなってきた。
- 駒ヶ岳からはなだらかな稜線で、硬く踏まれた雪が残っていた。稜線を離れて右折すると鉄の階段になった。雪は無かった。階段が終わるとぬかるみの多い道になった。しばらく下った所で泥だらけになった軽アイゼンを外した。道はジグザグに作られていて緩かった。雪は駒ヶ岳登山口に出るところに少し残っていただけだった。
- 登山口からはビジターセンターまで車道を歩いた。ビジターセンターは15時45分で終了し閉まっていた。外のベンチに座り、ポットのお湯を使ってインスタントコーヒーを飲みながら帰りのバスを待った。
- 今回は雪が適度に残り、残雪の山々の展望も良くて、楽しめた一日だった。