- 只見線の車窓から見ると大白川付近では明らかに昨年より雪が少なかった。
- 只見駅に着いたときは雨だった。駅の軒下で雨具を着てから向かいのタクシー会社まで行き、タクシーに乗った。
- 登山口でタクシーを下り、いざ出発と歩き出したものの、最初の橋は木が外されていて渡ることはできなかった。靴を脱いで徒渉した。ところどころ雪の残る林道のような登山道を進み、二俣の手前、左から急な沢が落ちている所の対岸で幕営した。この場所は草が出ていて幕営には快適だった。水は沢で取ることができた。
- 翌朝、明け方まで降っていた雨は、歩き出す頃にはやんでいた。登るに従い青空が広がってきた。最初は雪と土が半々だったが、やがて雪の登りが連続するようなった。ルートも分かりにくくなった。左股に入ったところまでは間違えなかったが、沢の右手の尾根に取り付くところが分かりにくく何度も地形図と見比べた。結局、最初の感覚とはだいぶ左手の尾根を登った。夏道が見えたときはほっとした。
- 人見の松までは急な雪の登りだった。時々赤テープが有ったが、やや左よりに登ってしまい、途中で修正した。叶ノ高手の手前からようやく会津朝日岳が見えた。
- 叶ノ高手を軽快に下った後、次のピークは左側を巻いて直接避難小屋へ向かった。避難小屋の前は眺めが良かった。避難小屋のすぐ上は急なブナ林の登りだった。
- バイウチの高手を過ぎると最後の登りになった。一枚斜面の雪だった。キックステップで登っていった。会津朝日岳山頂に着くと、すぐ後から日帰りの単独行が登ってきた。足跡が役立ったとお礼を言われた。三角点と山頂標識は最高点の岩の少し先にあったが行かなかった。
- 会津朝日岳から先はヤブと急な雪の上り下りが続いた。ヤブは腰くらいで昔の道跡も少し残っていて歩きやすかった。1554m峰は木陰で涼しかった。
- 1467m峰への途中でヤブも終わり雪面の登りになった。予定の1467m峰に着いたので幕営した。行く手の大幽朝日岳前後のヤブは手強そうに見えた。幕営地の裏はブナ林で雪も融けていた。