- 呉市街からのバスは最初の大きな橋(安芸灘大橋)を渡ると下蒲刈(しもかまがり)島に入った。更にもう一つの大きな橋(蒲刈大橋)を渡ると目的地の上蒲刈(かみかまがり)島に入った。
- 乗客は、いつの間にか我々だけになっていた。バスはやがて大浦集落へと入り終点の「営農センター」に着いた。運転手から「どこへ行くんですか」と聞かれたので、「恋ヶ浜から七国見山に登り、帰りはここまで歩いて戻ります」と伝えると、「恋ヶ浜なら便利なバスがあるよ」と「とびしま海道」を走る「とびしまライナー」のバス時刻表をくれた。
- 車道を歩いて恋ヶ浜に向かった。恋ヶ浜では浜辺に寄ってバス停を探したが、浜近くでは見つけられなかった。結局、バス停は主要道上に有ったので、浜辺に寄る必要は無かった。
- 原集落手前に登山口が有った。登山口に有るウォーキングセンターは閉まっていた。
- 山道を登り始めるとすぐに急登になった。約1年前の山火事のせいで木々は黒焦げになり枯れていた。登山道の手すりや標識も焦げて黒くなっていた。
- いったん車道に出た所が西泊(にしどまり)公園だった。眺めが良かった。休憩後、更に山火事跡の山道を登って行った。途中の西楽寺は屋根瓦の残骸が残っているだけで跡形も無かった。
- 六合目まで登ると、ようやく火事の跡は終わり樹林帯に入った。緑の葉からの木漏れ日に心が和らいだ。
- いったん下った鞍部には分岐点が有りベンチが有った。更に一登りすると樹林に囲まれた山頂に着いた。展望台が有り、登ると南側に瀬戸内海がきれいに見えた。海を眺めながら、ゆっくりと休んだ。
- 下りは山頂から反対側に続く緩い尾根に向かった。樹高10m以上の樹林帯だった。三合目標識まで下ると林道に出た。一休みした。そばには桜が咲き、花びらが散っていた。蒲苅トンネルへの分岐までは林道の緩い下りだった。
- 分岐からは中腹の車道を進んで行った。緩い登り坂だった。海の眺めがきれいだった。桜があちこちで咲いていた。ミモザの木も1本だけ有り、ちょうど花盛りだった。
- 岬を回り込んで下りになると桜の木が植えられた公園が有った。あずまやが有ったので休む事にした。もらった時刻表を確認すると、すぐ下の原集落に帰りのバス停が有ることが分かった。時間に余裕ができたので、ゆっくりと海を眺めながら休んだ。
- あずまやのすぐ先が物見橋だった。展望台は老朽化したのか立入禁止になっていた。
- 車道を緩く下って行くと原集落の外れに着いた。バス停への途中に無人の農産物販売所が有った。お土産にみかん(しらぬい)を一袋100円で購入した。今回の山行にすっかり満足して帰りのバスに乗り込んだ。