- 駅から登山口の有る倉見集落まで国道を歩いた。歩道には雪が少し積もり歩きにくかった。途中にはコンビニが2軒有った。倉見集落手前で雪が降り出したので倉庫の軒下を借りてレインウェアを着た。集落の一番奥に有る登山者用駐車場にはトイレが有った。
- 登山口から「最後の水場」と書かれた標識のある水場までは林道歩きだった。雪が2-3cm積もっていた。雪の上には動物の足跡だけが有った。水場付近の道は分かりにくかった。最初、尾根状の所を30mくらい登ったが、荒れていてどうもおかしいので、引き返した。次に沢を渡ってみたところ、木に付けられた青テープの目印を発見した。そのまま杉の植林帯を進むと、やがて道がはっきりしてきた。
- 杉植林のジグザグの急坂を登っていくと尾根に出た。付近はアカマツの多い雑木林だった。尾根をしばらく登り、「夫婦松」の標識のある平坦池に出た。北側の展望が開けていた。すでに夫婦松は枯れていて無かった。更に尾根を登っていくと次第にブナが増えて来た。稜線に出る直前の「風神」標識付近はブナの森だった。
- 稜線に出てからはカヤトになり見晴らしが良くなった。積雪20cmくらいで登山道の所だけが白く山頂へと向かっていた。雪はやんでいたが、鉛色の雲が空を覆っていた。北側に目を転じると三方五湖が見えた。山頂に近くなると木の丈が高くなり、展望は無くなった。
- 山頂は樹林の中だった。北側がわずかに切り開け海が見えた。三角点の石の上に「三十三間山」の木の標識が横になって置かれていた。標識の上には雪が15cmほど積もっていた。雪を取り払い、標識の上に腰掛けて昼食を食べた。
- 帰りは往路を下った。国道の歩道の雪は、ほとんど融けていた。風の吹き込む駅の待合室で、次の列車を待つ間、寒い思いをした。