- 世田谷区の山岳会のリーダーデビューの山行で参加者は6人だった。上野原駅からのバスは1月5日の下見の時より大きい中型バスでゆったりしていた。浜沢バス停の「二十三夜塔」の前でコース説明をしてから歩き出した。曇り空だった。
- 前回間違えたキャンプ場横の道は下見の成果でスムーズに通過した。キャンプ場横を登っている時に男性単独行とすれ違った。山道に入ると急登になった。あずまやに着いた時に暑くなってフリースを脱いだ。
- 870mの小ピークからは今回も北岳と間ノ岳がうっすら見えた。急登が終わったので先頭を交代し2番目を歩いた。稜線に出ると緩やかな道になった。「この道は最高ですね」とか「この道だったらいくらでも歩けるね」と言いながら、楽しく登った。
- 山頂には雪は全く無かった。日が当たらず少し寒かった。服を着込んで山頂標識の少し先の広くなった所で昼食休憩にした。静かな山頂だった。「ここは誰も来ないね」などと感想を言っていたら、1人やってきて山頂標識の写真を撮ってすくに下山していった。やがて小雪がちらついて来た。
- 山頂を早々に出発し、予定のアイゼン着脱練習を5分ほど下った「二十六夜塔」前で始めた。落ち葉の積もった平坦地で風もなく寒くなかった。新品の軽アイゼンに手こずる人もいてベテラン参加者のアドバイスを受けながら無事練習を終えた。
- 「二十六夜塔」前からは先頭を交代しながら秋山川沿いの下尾崎まで下った。万一の場合に考えていた15時過ぎの下尾崎発のバスには誰も乗りたいと言わなかった。予定通り寺下峠へ登り返す事にした。登り途中で単独行者に抜かされた。
- 寺下峠でこれから向かうロープの急斜面の心構えを伝えた。先頭になって出発した。ロープの斜面に着くと、ストックをザックに付けて1人ずつ下った。下見の時より落ち葉が少なくなっていて歩きやすかった。無事全員スムーズに下りて「面白かった」などの感想が得られた。
- 登山口の水道施設まで先頭を交代しながら下った。最後は車道をゆっくりと梁川駅まで歩き、予定より30分早く駅に着いて山行を終了した。参加者の評判も良く、リーダーデビューとしては上々の山行だった。