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■セブンアイ 「ヘディング」
世界的なスーパースターであるフランスのジダンも、優勝候補の一角といわれたポルトガルのフィーゴも期待できないので、こうなったら自分でサッカーをするしかない。そんなわけではないのだが、連日リフティング練習からキックと、サッカー経験者たちに基礎を少しずつ教わっている。 いよいよヘディング編である。丁寧に教えてもらったのだが、いっぺんで嫌になった。痛い。頭だけでなく首にも衝撃がある。視野も違う。大体、蹴ったボールを頭でどうにかするなんて信じがたい。 選手としての強さ、勇気がストレートに表れるのが、ヘディングだという。 5日、リーグ戦突破を一番乗りに果たすとされたドイツに、ロスタイムで追いつかれたアイルランドのFWクインのヘディングには心を揺さぶられた。35歳、腰、ひざの手術をしながら、実に90年W杯以来久しぶりの「復帰」を果たした。恐らく最後のW杯にかけるストライカーの気持が、怪我と頑強なドイツDF2人を跳ね返し、そのこぼれ球がロスタイムの同点を生んだ。 今大会が終わるころ、私も草サッカーにデビューできるだろうか。ヘディングは絶対にしないプレーヤーとして登録してもらって。 (東京中日スポーツ・2002.6.7より再録) |
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