用語辞典

解  説

寺院墓地・檀家

   運営者が寺院の墓地の事です。これまでは主として「檀家」になることが条件でした。昨今は、それでは墓地使用者を集めにくいと言うことで、在来仏教に限って募集している場合もあります。良い点としては、管理や運営面で人間的であり、住職や寺院の人々が良い場合は、その傾向が強まります。悪い点としては、自営業的な運営のため、その方針に一貫性が無く、企業が運営を代行している霊園に比べると、各種のサービスの質が低い場合があります。

   檀家になると言うのは、その寺院の援助者になると言う事です。今風に言えば、サポーターになると言う事です。ですから、寺院の運営上の費用などを寄付金・布施として出す必要があります。昨今の風潮で、寄付を非常に忌避する傾向にあり、寺院の方でも、寄付金を頂戴しない事を公言している寺院もあります。霊園と違って寺院の良い点は、檀家は寺院の構成者であり、何かあった時に権利を主張できる事と、葬儀・法事を通じて様々な相談・便宜をはかってもらえる事でしょう。霊園の場合は、企業的な運営が多く、あくまで利益が重視されています。また、霊園では、墓地の使用者であっても、権利を主張する事は、まず、出来ません。これは、これから続出するであろう霊園の経営破綻に際しては重要な点です。寺院の檀家であれば、権利を主張できますが、霊園では、その主張を認められることは少ないでしょう。