IWAI TOWN
ver.0.6
テレビから映画への越境・透明感あるパッチワークを駆使
パワーとセンスとテクニックがそろった映画監督・岩井俊二(Iwai Shunji)。1963年1月24日生まれ。O型。仙台市出身。映画界での下積みを経ることなく、ビデオクリップやテレビ・ドラマから映画に移った。映画的な文法から外れるカメラワークを取り込み、意識して「ダサイ」アングルを活用するテクニックは見事。また、独自の美意識でさまざまな要素を巧みに取り入れ、しかもストーリーテラーとしての才能も十分だ。独創性の育ちにくい現代にあって、抜群のパッチワーク技術を駆使している。 日本語の繊細なあやを生かした作品「ラブ・レター」の後には多国籍が充満した猥雑な作品「スワロウテイル」を持ってくるなど、岩井ワールドはたおやかで大胆、広くて深い。甘さの中にしっかりと毒を隠している。
それぞれの作品は一定の傾向を持ちながらも、相互に関係しあい、安易な二分法を許さない。岩井ワールド。「毛ぼうし」「四月物語」と、やや安易に流れる傾向を打ち消すように、インターネットを活用した鮮烈な問題作「リリイ・シュシュのすべて」を発表。これからも目が離せない。
フィルモグラフィー
1991年
- 『見知らぬ我が子』(関西TV)
- 『殺しに来た男』(関西TV)
1992年
- 『マリア』(関西TV)
- 『蟹缶』(フジTV)
- 『夏至物語』(関西TV)
- 『オムレツ』(フジTV)
- 『GHOST SOUP』(フジTV)
1993年1994年1995年1996年
1998年
1999年
2001年 |
電脳バーのカウンターへ
Visitors
since96.10.07