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ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。

現存

 5月です。戒厳令いまだ解除されず、というか当面は形を変えても解除されないでしょう。7月末の世界SF大会(ニュージーランド)と、秋の京フェスは早々にオンライン開催が決定、8月末の日本SF大会(福島)は半年後21年3月に延期となりました。SF大会は翌年の開催日時と場所が決まっているので、単純に1年繰り越しにはできません。そこは苦しいところです。

 新型肺炎については、来年初にワクチンができるという楽観的な見解がある一方、経済を動かすためにPCR検査で陰性(非感染者)だけを外出可とするとか、抗体検査で陽性(すでに感染しており2度とは罹らない者)だけを外出可とするとかの弥縫策もでています。ただ、前者は毎日2000万件の検査が必要とされ(アメリカの全労働者を2週間に一度検診する)、後者は抗体が絶対とはいえない(コロナウィルスはふつうの風邪のウィルスでも知られているが、風邪って免疫ができるとは限りませんよね)上に、陽性の無症状者に関して十分なデータがないなど、まだ現実的ではないのです。

 その一方TRP大統領下のアメリカは選挙と経済崩壊が控えており、何でもやりそうで怖い。中国に経済制裁すると言ってみたり、市民は市民で都市封鎖破りの3密デモをしたりで、今の段階では正気の沙汰とは思えません。ところで、ウィルスのサーベイから2次感染の考え方まで理論的な背景を知りたいのなら、この記事がマニアックなSFファン向けでお奨めです。

『二〇三八年から来た兵士』『機械の精神分析医』を引き続き宜しくお願いします
 kindle板(unlimited対象)、POD版ともに購入可能です。巣ごもり、籠城、不要不急の読書に最適。四六判並製(ペーパーバック)本文246ページ、ページ当たりの文字密度は一般文芸書と同等です。なお収録作品は、THATTA ONLINE掲載時から大きく改稿されています。オンライン版は今でも読めますが、どうせ読むなら最新改稿版を読みましょう!! こちらをクリックするとAmazonの販売ページが開きます。ここでも紹介しています

【今月の新作】
 さて、今月の新作は第55作目「現存」です。世の中には現在主義という考え方があり、「いま」のみに意味があると主張します。ではそんな「いま」が複数あったらどうなのでしょうか。

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