割れのある故障したレギュレーターの分解、その2

 蓋を取った。が、期待していた明らかな異常は見られなかった。矢印で示している部分が割れの発生していた箇所である。



 割れた部分近くにある基板上の部品には、焼けているなどの異常は見られなかった。断線もない。



 レギュレータの端子が、レギュレータ内部のどこに繋がっているかを示す。下の写真では見えないが、B、IG、L、C端子はレギュレータの筐体壁面内部に仕込まれている配線というか金属プレートを介して繋がっている。上の2枚の写真で、破面に金属プレートの一部が見えていることがわかるだろうか。これはB端子に繋がる金属プレートである(後述)。



 割れた部分にフォーカスする。プラスチックの破面を見ると、巣が入っているような感じになっている。これは突然割れたのではなく、徐々に割れが広がったことを意味している。憶測だが、矢印で示す金属プレート(これはB端子と基板上の部品を接続するための導体)が膨張・収縮を繰り返えすことで割れが発生したのではないかと考えられる。膨張の原因は、過電流による発熱か??
 一方で疑問も残る。B端子はブラシを介してバッテリーとローターコイルに繋がっている。つまりレギュレータにおけるB端子の役割は、ローターに電気を流す(正確には断続的に電気を流す)ことであり、ローターコイルの抵抗値は2Ωだった。となるとB端子に流れる電流は約6アンペアとなる。断続的に流れる6アンペアの電流でもって金属が膨張するほどの熱を持つだろうか?





 異常のあった箇所はわかったのものの、結局何が原因で異常を発生させたかまでは特定できなかった。が、この結果に抗うかのように、次頁に参考として正常品・異常品の端子間抵抗値測定結果を記す。