ベアリング
オルタネータにはベアリングが2つある。1つはプーリー側、もう1つはブラシ側だ。工場出荷時には、いずれもオルタネータ専用ベアリングとなっている。専用ベアリングは、高温高回転に耐えられるグリスが使われている仕様だと聞く。ただ、ベアリングの内外径は汎用ベアリングと同じサイズとなっているものもある。
以上を踏まえてプーリー側のベアリングを見ていく。下の写真は純正のベアリング。よくわからない型番になっている。これがオルタネータ専用ベアリングだ。
こちらは本リビルトオルタネータのベアリング。専用品ではなく汎用品(6202)が使われている。
汎用品とはいえ良心的なリビルト品。別のリビルト品は、鋼板シールになっていたものがあった。これじゃあベアリングの中に水が入るではないか。熱でグリスも漏れ出すだろうし。
変わってブラシ側のベアリング。こちらは純正の専用品。内外径は6002と同じだが、厚みが違う。専用品は11mm、汎用の6002は9mmだ。
こちらは本リビルトオルタネータのベアリング。調べてみたら社外品だったが、厚みは11mmあって専用品が使われていた。
以上で、購入直後のリビルトオルタネータの分解はおしまい。業者側の立場に立ってリビルト内容(手間も含む)を考えると、リビルトって割に合わない商売に見えてきた。逆にユーザー側の立場で考えると、壊れたオルタネータは自分で修理した方が確実にいい物に仕上がると思う。