レストアサービス・車両展示
レストア事業は、昔のマツダ車を再整備して売る事業のこと。マツダでの最初の事例は初代ロードスターで、2017年に事業化が発表されたと記憶している。レストア事業のブースは、モータースポーツを紹介するブースの奥にあった。
以上、これだけ。他、実演としてロータリーエンジンの組み立てもあった。
寂しすぎるわ〜
せめて、こんな展示にして〜
なんか、レストア事業は縮小方向なのかと思ってしまうブースの規模なのだが、そうではない。レストア事業のみならずマツダの旧車を活用した事業は拡大方向にある。
それを示すのが2024年に行われたマツダの株主総会でのやりとり。株主総会は、タウンフェスタの約1ヶ月後、6月25日に行われた。株主総会での内容が地元紙中国新聞に掲載されていたのだが、その中に旧車の活用策に関するマツダの考えが掲載されている。何を隠そう、旧車活用策に関する提案は私が行ったのだ(赤枠部分)。
>過去生産の名車をPRするべきだとの提案に、毛籠社長は「レストア(復元)事業を強化したい」と応じた。
>ロードスターで始めているが注文が多く、ロータリーエンジン車も含めて乗り続けられる支援体制を整える。
新聞では文字数の関係で丸っと書かれているが、詳細はこんな感じだった。
・マツダのブランド価値改善に関する提案をしたい。
・提案内容に対してこの場で回答を求めても答えが出ないと思うので、株主からこんな提案があったということを本部長会議などの場で展開して欲しい。
・その提案とは、マツダのブランド価値改善のため、古い車を活用して欲しいということ。
・理由は、車に限らずブランド力をもつものは、買った時より売るときの方が高くなるものが多いため。
・マツダの古い車の中には、高額で取引されている車が多い。それらを活用しない手はない。
もちろん既に手を打っている事は知っている(←レストア事業のこと)が、それだけでは手ぬるいし生ぬるい。
・例えばAZ−1のように値の上がっている車もある。世界には写真でみたことはあるが、
実車は見たことがないという人も多いため、この車を元に世界に向けてのブランド価値改善へとつなげてはどうか。
社長より回答
・古い車を活用しての事業を拡大しようと考えていた矢先に、株主様からこのような提案があったことは大変心強い。
・RX-7など1000万円とかで取引されている車もある。またロードスターのレストアについては受注が多くて手が回らない状況にあるので、この点を強化していきたい。
こんな感じだった。レストア事業の強化とは、ロードスターやRX-7のレストアを拡大していくということなのか、
レストアする車種を増やしていくのかは不明。またAZ−1に関しての言及はなかった。
2025年の株主総会の日程は、恐らくマツダタウンフェスタの後になると思う。その前にも2024年のマツダファンフェスタもある。それらの中で、「レストア事業の強化」が具体的にどう示されるのか注目していきたい。あまり進んでいないようだったら、株主総会での質問ネタ・提案ネタとし、最終的にはAZ−1も中心に入ったマツダのブランド価値改善へとつなげていきたい。だって「心技体」のそろったマツダ車オーナーって、AZ−1オーナーしかもういないんだもん。