キーレックス新規事業ブース

 キーレックスがこれから取り組もうとする新規事業を紹介しているブースがあった。



 なぜ新規事業家というと、キーレックスの持つ技術を脅かす環境や技術の変化があるためだ。現在キーレックスが持っている主要な技術は、プレス加工。その技術を元に燃料タンクや車のフレームの一部を作っている。
 ところが、である。特に燃料タンクは厳しい環境に置かれている。以前からの話なのだが、軽量化と形状の自由度の高さから、プラスチック製燃料タンクに置きかわってきた。そして将来的にはEV化で燃料タンク自体すら必要とされなくなる時代が到来しつつある。
 フレームについても、ギガキャストという新たな技術の登場で自分たちの領域が脅かされかねない状況だ。最終的にはコストが物を言うとはいえ、将来を見渡すと現状の技術の延長だけではじり貧となりかねない。


 そんな中、現在までに活動している新規事業の内容が紹介されている。なおまだ仮説検証段階とのこと。






 もう少し拡大してみると、植物工場、電動キックボード、ミニマムモビリティーの3つが仮説検証段階で紹介されていた。



 ここで勝手な感想。電動キックボードは少々性能が悪くても、安くて軽いのがいいなあ。例えば現状のキックボードへの後付けで電動キックボードに変身するような電動ユニットのみの販売みたいなの。

 ミニマムモビリティーについては、「AZ−1で散々痛い目に遭っているので、成立しない領域だということがわかってるでしょ!」と言いたい。レッドオーシャンどころか、血の池地獄の領域だ。

 植物工場。これは仮説検証なんかやめて、とっととツバ付けた者勝ちの領域のような感じがする。ジャストアイディアは以下の通り。

 空家問題で余った土地(=不要な実家)にコンテナを立てる。
 ここは農地になったと言い張って、固定資産税を住宅地よりも安くする。
 コンテナには船積み用コンテナの中古品を使用する。それを重ねて3階建てにして容積効率をアップ。
 植物では栽培できる数が限られる(=採算が取りにくい)と思うので、大量に育てられる昆虫食あたりに方針転換。
 通常の管理はリモートで行い、人手がが必要な場合はタイミーで募集する。
 電気や水道、ネット環境に関しては、もともと住宅だったので問題無く来ている。ただし水は上水。

 とまあこんな感じで、相続したものの不要となった空家の実家+土地の活用ができるようになり、単なる植物工場事業にとどまらなくなって事業拡大のチャンスも芽生える。



 以上、できそうなこと・できもしないことをごちゃ混ぜにした勝手な妄想であった。次頁からは、ミニマムモビリティーについて紹介する。