そもそも、この消火器の性能は??

 消火器を積んだものの、いざというとき火が消せないと意味が無い。スペックを見ていこう。
 先ほど紹介した通り、CO2消火器である。粉末の消火器と違って、火を消した後に消化剤が残らないのが最大のメリットだ。もし粉末消火器を使用するとサビが発生してしまい、火とサビのダメージを車が受ける。



 消火器本体に適用可否の火災例があったので見てみる。



 「自動車クッション火災」と「電気火災」に対応とある。小規模な火災や天ぷら油の火災、ストーブの火災には対応していないと書かれている。



 「天ぷら油の火災」を自動車に置き換えると、エンジンオイルなどの火災となる。エンジンオイルの火災には対応しないということなのか??? また「ストーブ火災」は、ガソリンの引火と置き換えられる。これにも効かないのか???
 一方「自動車クッション火災」だが、自動車のクッションには難燃剤が含まれていて、そもそも着火しにくくなっている。要は一番消火しやすい部品とも言えるわけだが、一番消しやすいものにしか対応できない消火器ということなのか???



 本消火器の実際の消火性能はどうなのか。検証するために似たものを作ってみた。似たものというか、大きさといいレイアウトといい、本消火器そのもののようなものができてしまった。エンジンオイルには効くのか、ガソリンには効くのか、その性能は別途レポートする。