バランス取り後の質量

 質量はどうなっているのか比較してみる。なお、天秤のスケールが1g単位なので正確に把握できない。が、ちゃんとバランスは取れていると思う。
 質量計測は次の2点で行った。1つはピストン(ピストンリング無し)、ピストンピン、コンロッドの3セットで計測した物。もう1つは、コンロッド単体とコンロッドのキャップを別々に計測した物だ。


 1セット目。





 2セット目。





 3セット目。





 注目して欲しいのは2セット目。コンロッドのキャップを切削していない。そのため、無加工状態で最も軽いコンロッド+ピストンに質量を合わせるよう、他のセットを削ったと考えられる。またキャップを削っていないものがあることから、キャップの切削で最終的な質量バランスを調整していると考えられる。なお、キャップの切削の有無で質量を比較すると、2gしか変わっていない。結構がっつり削っているんだがなあ、それでこんなものなのか。

 ポート研磨はバリ取りぐらいしかできそうにないが、バランス取りだったら自分でもそれなりにできそうな気がする。ただ相当硬いので、超硬バーとか切削砥石などをうまいこと選定しないといけない。まずは他エンジンの不要コンロッドで腕を磨いてからにしよう。
 が、ここで1つの疑問が。切削前のコンロッドには、そもそもどれくらいのばらつきがあるのだろうか。次頁でみていく。