ご来場10万人達成記念企画

 お陰様で、このHPも来場者10万人を迎えることができました。これもひとえに皆様方のご支持によるものと思っております。本当にありがとうございます。
 そこでこれを機に、改めて自己紹介、このHPの基本方針を改めて述べるとともに、今まで発信してきた成果、今まで受けてきた評価、発生した事件、私のHP作りに対する思いを述べてみたいと思います。

自己紹介

 本名:市川智士(いちかわ さとし)
 性別:男
 住所:広島市南区
 略歴:昭和39年生まれ、某大学大学院修士課程修了、専攻は無機材料化学
 職業:某企業の研究所研究員 一応肩書き付き
 現在:既婚。長男・長女同士の結婚であるが、子供を作る計画は全くない


写真写りの悪い私

 とまあ、こんなところです。あなたが想像していた人物と、どのくらい食い違っていたでしょうか。パソコン以外の趣味はアマチュア無線(こちらが本業)。

Web Masterの日常生活
 会社から帰った平日はもっぱら電子メール打ち、休日はホームページ作りとウインドウショッピングです。ウインドウショッピングといっても別にファッション関係ではく、言うなればジャンク屋回り。いろいろな店を回って、怪しいジャンクや掘り出し物がないか物色しています。この性癖はアマチュア無線の影響ですね。最多出没地点は、デオデオCOM cityの5階、T-ZONEの2階、Sofmapの2階(つまりMac売場)です。

MadなWeb Master
 話は変わりますが、広島にはインターネットカフェが少ないのです。理由は簡単、商売が成り立たないからです。実はデオデオ(旧称ダイイチ)が店内に数十台のPCを置きインターネットに常時接続しており、誰でも無料で使えるようになっているのです。当然私もありがたく使わせてもらっています。
 そこで面白いことをちょくちょくやります。実は私のホームページを表示させたまま立ち去り、後の人がどの様な反応をするかを観察するのです。あっさりと他のホームページに移られたら悲しいけど、中にはマジで見てくれる人もいます。しかし、あまりマジで見られると、観察しているこちらの方が逆に見られているようで実に気持ちが悪いものです。Web Masterの心理は複雑です。


 

このHPの基本方針

 来場者10万人を記念して、このHPの基本方針を改めて紹介したいと思います。それは、「HTML講座ではなく、HPの内容はいかにあるべきか、どうやったらアクセス数が増えるのかを具体的事例とデータを示して検証していくHP」です。従って、ここでは根拠の無い推定は極力行っていません。根拠のない推定とは、例えば「リンクをするとアクセス数が増えるだろう」等という表現です。なぜこれに根拠がないかというと「どこにリンクすればよいのか、その結果どのくらい増えるのか、なぜ増えるのか」ということ等が全く明確化されていないからです。また将来においてこの基本方針をよりよい形で変更することはあっても、これより後退することはない、ということをここに宣言するものであります。


 

このHPが発信してきた成果のまとめ

 今まで様々な事例を挙げて解析を行い、原因を明確化してきました。その中で私が思う最も大きな成果は、効果のあるホームページ宣伝手段の一般則だと思っています。この一般則とは、宣伝数が多くてもアクセスしたい思わなければアクセスしてくれないし、アクセスしたいと思わせる宣伝でも、宣伝数がすくなければアクセスしてくれない、というものです。
 私は今まで、インターネットは新しいメディア・特殊なメディアであると考え、既存の宣伝手法・宣伝理論(例えばテレビのコマーシャル等)とは全く違うものだと考えてきました。そのため、考えられ得る様々な宣伝手段を闇雲に試したのでした。それらの結果から帰納して得られた一般則は、本質的には今までの宣伝理論とは大して変わらなかったのです。つまり、需要と供給のバランスがとれているものが最も効果が高いということでした。宣伝数が多くてもアクセスしたい思わなければアクセスしてくれないし、アクセスしたいと思わせる宣伝でも、宣伝数がすくなければアクセスしてくれないのです。様々な宣伝手法が考えられると思いますが、これにあてはめれば効果の有無の予測がつきます。「この宣伝手法だからこそ普遍的に効果がある」というものでは決してなかったのです。
 結果的にはあまりに当たり前の結論となったのですが、恐らくインターネットでのHP宣伝手段の一般則を導き出して公開したのは世界初ではないかと思います。ただ、このサイトはJapanese onlyなので、実質的には日本初ということになるでしょうが。

 その他の成果
1.アクセス数が自然と増えるHP作りのフローを完成させた。これに当てはめて作製すれば、いいHPができる(はず)。
2.雑誌に掲載されてもアクセス数は増えません。その原因は何なのか、対策法はあるのかを明確化しました。
3.バナーによるアクセス数増加効果を検討し、バナーからアクセスされる確率を明確化しました。
4.リンクによるアクセス数増加効果を検討し、1日あたりどのくらいのサイトビューがあるところからリンクしてもらわないと効果がないのかを明確化しました。

 もちろん他にもいろいろとありますが、主だったものは以上でしょう。

 

今まで受けてきた評価

 10万件アクセスまでに、多くの方から高い評価を受けてきました。応援・推薦して下さった皆さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m。

インターネット関連
 Yahoo!のクールサイト
 Yahoo!のサイバーオタク
 CSJのWhat's Best
 MSNのクールサイト
 Nikkei net 第18回ホームページコンテスト、8位
 Nikkei net 第23回ホームページコンテスト、11位
 他多数。

書籍関連
 Yahoo!インターネットガイドに掲載
 辛口ネット(廃刊)に掲載
 日経Macに掲載
 Mac fan internetに2回掲載&執筆
 日経ネットナビに3回掲載
 インターネットマニアに掲載
 あちゃらに掲載
 ホームページデザインに掲載
 MacUser(休刊という名の廃刊)に掲載
 HOME PAGE CATALOGに掲載
 アクセスを増やすホームページ革命術(一般書籍)に掲載
 成功するオンラインショッピング(一般書籍)に掲載
 他多数。

その他
 現在、Global EduNET(アルク)にて「アクセス向上ホームページ改造講座」(15回連載)を執筆中。最終的には本になります。恐らく、この手の本の中では、最も具体的かつ詳細な内容になると思います。

 

発生した事件

 最も大きな事件というのは、盗作・盗用もどき事件でしょうか。これは何かというと、他のHP作製関連のサイトに、私しか使わないであろうと思われる言い回し(例えば「大票田Yahoo!」等、)や、同じようなアクセス数向上のための方法論が多数使われていたという事件です。これにはさすがにキレましたね。もちろん偶然の一致の可能性もありますが、やはりHPの作り方のサイトを作るだけの力量があると自認する人なら、あらかじめ既存のサイトの様子を伺って現状を把握するということは当然行うべきことでしょう。従って人のサイトと同じようなことを書くことは力量のある人なら事前に避けられるはずなのですが。
 あまりのひどさに、私は作者の方に抗議のメールを送りました。もちろん盗作等という証拠は一切ないので、「同じようなHPを作ることのどこに意義を見いだしたのか」という内容のものを送りました。私の場合「アクセス数が自然と増えるHP作りのフロー」で述べている通り、「同じレベル、もしくはそれ以下のHPでは後発のものに存在意義はない」という考え方です。HPの作り方のサイトを作るだけの力量のある人なら、私が持っている以外の何らかの価値観でもって、同じようなHPを作ることについて何らかの意義を見いだしたために作った、という可能性もあるのでその価値観とは何かも知りたかったのです(変に長い文章ですね)。そうしたら「何が悪い」と開き直られました(爆)。なおここで触れているHPは実在のものと関係があったりしますが、そのHPの開設当初のことについて触れているのであって、現在の状態について触れているものではありません。

 

HP作りに対する私の思い

 これは私が普段から思っていること・感じていることをまとめたものです。要するに感想文レベルであるため、明確なデータに基づく原因の推定及び対策法等は書いていません。

1.ホームページと掲示板
 本論の方でも触れていますが、私は「個人の紹介」のHPに存在意義はあまりないものと考えています。しかし個人のHPには、それを作った人がいるという証拠が確かに込められており、またそれなりの主張も入っています。ところが、インターネットは広いもので、「こりゃ一体全体なんなんだ」、というようなHPが存在します。それは掲示板が主体のHPです。どんなHPかというと、トップページにいきなり掲示板があり、「ご自由にお使い下さい」という表示があるだけで、何を目的として作っているのか、HPの作者の主張は何なのか全く見えてこないものです。一方、利用者は掲示板で(しかもそこのHPのテーマとは関係ないどーでもいい話で)勝手に盛り上がったりしているわけです。さらにはoff会だと称してドライブしたり、BBQをやったりしてHPにはその時の様子の写真が無意味に並べてあるだけ・・・HPに目的が無く、掲示板で話していることと、行動していることがバラバラ。
 確かにこういうのもHPのあり方の1つとは思いますが、もう少し生産的な、もしくは向上心のあることはできないものでしょうか。幸いにして私の開設しているもう1つのHPである、AZ−1のページの掲示板では、他の車の改造(合法改造ですよ)を手伝うのに集まり、さらにその改造方法をHPに掲載するということをやっています。もちろん、いつもそればかりでは疲れるので、単に集まってドライブすることもありますが。そうすることで各人の技術レベルが向上するとともに、今まで関係者しか知る由の無かった貴重な情報の蓄積を行うことができ、さらには多くの人に役立つものとなります。私は、HPとはこうありたいものだといつも思っています。


2.全体の利益と表現の自由
 これは私が10年以上戦い続けてきたことです。
 情報を発信すること(HPを作ること)は表現の自由が保証されている限り、だれもそれを妨げることはできません。だからといって、ある1つのジャンルに関して猫も杓子も同じ様なHPを作ったらどうなるでしょうか。これに関する情報はあそこのHPに、あれに関する情報はそこのHPに・・・という具合になってしまって、情報が意味もなく分散化してしまいます。この状態は、使う側からすると大変不便なものですし、それゆえにそのジャンル全体の活動を沈滞化させます。そうなったら情報発信どころではありません。特にそれがマイナーなジャンルであれば、HPの共倒れを招くため致命的なものとなります。それを避けるためには情報の窓口を一本化する、即ちHPを1つにして情報を一極集中化するしかありません。しかし、いくら一本化したくても他の人がHPを作ることに対して「情報の分散化を招くからやめてくれ」とは言えないのです。
 全体の利益と表現の自由との兼ね合いをどうやって解決していくか、これがパソコン通信でBBSの無意味な乱立を防ぐことから始まった私の10年来のテーマです。その解決策ですが、HP作りを通してある程度有効な手段を見つけました。それはHP開設当初から、考えられ得る全ての項目を網羅し、各項目について具体的かつ詳細に内容を述べた完璧と思える(あくまでも「思える」ですが)内容のHPを作ることです。そうするとそれを見た人は、普通の神経をしているのならば新たなHPを作ろうとは思いません。それを越えるものを作るのはほとんど不可能であり、またそれを越えることができなければ存在意義が無いのは明白だからです。実際には何も分からないまま、同じジャンルのHPがあるかどうか現状の把握もしないままにHPを作ってしまう人が極少数出てきますが、そういう過程を経て作られたHPは大した内容ではないのでいずれ無視されるため、情報の分散化を生じさせるようなことにはなりません。そのため問題は解決されたかに思われました。
 ところが、それもつかぬ間。インターネット特有の問題が発生したのです。それは内容のレベルに関係なく同じジャンルのHPが作られるとYahoo!が新たなディレクトリを1つ深い階層に作ってそこにまとめてしまう、ということです。本編で何度も説明してきた通り、1つ階層が深くなると、情報発信にとって致命的な打撃をあたえます。しかもこれは情報の分散化による沈滞化よりさらに深刻な影響を与えることも判明したのです。これを防ぐにはどうすればいいのか、まだ答えは見いだせていません。私の戦いは新たな段階を迎え、まだまだ続きます(;_;)。