外装

 なんといってもガルウイング。小さすぎて目立たない車が、これのおかげで周囲の注目を一気に集める。ガルウイングにしたのは単なるカッコだけでなく、高いサイドシルを持たせることによって、車体剛性を高めるためでもある。


ワイパー

 AZ−1のワイパーは1本である。間欠・普通・速いの3段開式で、間欠の速度を調整することはできない。ブレードには乗用車用で最も長い部類のものが取り付けられている。ふき取りの視野は運転席側は十分であるものの、助手席側は今一つ。もっとも、拭き残し部分はルームミラーの陰になってしまうため、どのみち見えないのだが。

 ウインドウォッシャのノズルは1カ所、2つの穴があいている。ところがこのノズル、他車のものを利用したらしく、助手席側へ飛んでいくウインドウォッシャ液は動き出す前のワイパーにあたってしまい、上手くガラスに届かない。


エアインテーク

 AZ−1にはエアインテークが3カ所ある。1つはフロントのボンネット(ワイパー参照)、残りの2つがリアフェンダーに取り付けられたものだ。写真は助手席側のエアインテーク。フェラーリのテスタロッサほど派手ではないが、MR2よりは派手なデザインとなっている。またカタログの表紙にもこのエアインテークが大きく写っていたことから、AZ−1のデザイン上の特徴を表す部分の1つでもあるともいえる。
 なお本来のエアインテークの役割であるが、フロントは室内用、運転席側のはインタークーラーの冷却用、助手席側はエンジンルームの冷却用となっている。


ミラー

 AZ−1の外装で最も不評なのがこのドアミラーである。なぜ不評かというと、キャロル用のミラーが使われているため格好が悪い、からだ。というわけで、ミラーの変更はAZ−1の定番改造の1つとなっており、実に様々な改造例が存在する。ノーマルのミラーをボディー同色にするとか、全く違う車のミラーに変更したり、さらにはバイクのミラーにまで変更する例がある。


最低地上高の低さ

 「またスタビを打っちまったぜ」とはサーキットの狼でよく出てくる言葉。ロータスヨーロッパで最も地上と近い部分はスタビの取り付け位置なのだ。ちなみに地上との間隔は120mmである。AZ−1の場合はマフラーまでの配管が最も低くなる。ノーマルの場合の最低地上高はロータスヨーロッパと同じ120mmだが、私の場合はマツダスピードのマフラー+車高を3cm下げて保安基準ぎりぎりの9cmとなっている。が、実際は?。実測したことがないのだが、車検に通っているから9cmとなっているのだろう。
 このように最低地上高が低いため、ファミレスの出口や立体駐車場等では下を擦りまくる。最も擦りやすい部分が、フロントのバンパー下。次に上述のマフラーの配管だろう。