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福祉研究を始める人に


ちょっと大胆なネーミングのコーナーを作ってしまいました。

院生で研究者になりたいといった人から、学部生で卒論を書くといったレベルの人まで対象です。

したがって、期待してコーナーを見てくれる院生などにとっては、全く充実していなくてすみません。


いろいろ思いつくままに良いサイトなどを見つけてリンクを紹介するなどボチボチしていきたいと思います。


例えば、今思いつくところでいえば、「研究法」についての情報や「質的調査」「量的調査」についての参考になる情報、また「論文の書き方」などを紹介していければと思ったりします。




○ホームページから

ずばりの福祉研究者で福祉研究についてアドバイスしているサイトなどがあれば紹介していきたいと思います。

上智大学の岡知史先生のホームページ070507
の中にいろいろと参考なる情報があります。
学部レベルの人のためには「論文の書き方の基礎概念」が参考になりますし、
質的研究に関心のある人には”Qualitative Interviewing”(日本語です)もとても参考になると思います。


○ホームページから(2)

ずばりの福祉研究者のHPではないけれど我々に参考になるサイトなどがあれば紹介していきたいと思います。厳密には、他のコーナー文献情報等検索コーナーや役立ち情報コーナーに入っていてもおかしくないようなものになるかもしれません。大学や大学院で研究を始める人に直接参考になりそうな情報と言うことを目標にします。


科学技術論文の書き方111216

凄い!!
早稲田の岡田稔先生のサイトです。

教員各位にあっては,学生に論文を書かせる時に「まずこれを読め」と言っておくと,きっと頭痛が緩和されるでしょう. 学生諸君・新人研究者諸君にあっては,まずこれを読んで反映させてから論文を先生・ボスに見せに行くと,きっとお小言が減るでしょう.
とご本人がおっしゃる優れものサイトです。

理系中心ではありますが、十分我々福祉系の人間にも役立ちます。
論文の書き方について書かれていますが、結果的には研究について書かれていることになります。
僕も参考にしよう!

具体的な章立ては以下です。
http://www.okada-lab.org/Ronbun/TableOfContents.php

1. Introduction
2. 学術論文とは
 2.1 学術研究とは 2.2 論文の三要素 2.3 論文の種類 2.4 論文の読者 2.5 論文を書く道具
 [ ]b: 査読とは
3. 論文の構成と章建て
 3.1 基本的な論文構造 3.2 タイトル 3.3 概要・緒言・結言 3.4 メインボディ 3.5 「参考文献」 3.6 「謝辞」 3.7 書く順序
 [ ]b: 国際会議への参加 [ ]b: 現地通貨の用意 [ ]b: クレジットカード
4. 参考文献の引用・参照
 4.1 引用・参照の仕方 4.2 参考文献目録の書き方 4.3 参考文献にできるもの
5. 図・表・アルゴリズムなど
 5.1 アルゴリズムの表現
6. 日本語文法上の問題
 6.1 基本の文体 6.2 基本的な表現 6.3 文法的な問題・間違い
 6.4 文法的な問題各論
7. 言葉の表現上の問題
 7.1 言葉の問題・間違い 7.2 漢字カタカナひらがな 7.3 曖昧な表現 7.4 表現法個別論
 [ ]b: 余計なお世話 [ ]b: 言葉のインフレ [ ]b: 一般名詞? 登録商標?
8. 文章の構成要素
 8.1 括弧の利用 8.2 数式の利用 8.3 単位の使用方法 8.4 略語の利用
9. 文字・ フォントの問題
 9.1 文字・フォント体系 9.2 相応しいフォント 9.3 相応しい文字
 [ ]b: 文科省・国語審の愚策
Appendix
 A.1 文化審議会国語分科会 あとがき 参考資料 講演等 お知らせ

リサーチ・ナビ110423
当ウェブサイトは、当館職員が調べものに有用であると判断した図書館資料、ウェブサイト、各種データベース、関係機関情報(以下、「情報源」といいます。)を、特定のテーマ、資料群別に紹介するものです。
というサイトです。国立国会図書館に所属します。
インターネット上で今や多くのデータが手に入るようになりましたが、やはり丁寧に情報を集める時には紙ベースのソースにあたる必要が出てきます。そのような情報源を含めて知ることが出来ます。
また、「検索枠」を使ったら、これは面白い結果が出てきます。



○ホームページから(3)

ずばりの福祉研究者のHPではないけれど我々に参考になるサイトなどがあれば紹介していきたいと思います。主に「調査法」関係のサイトを紹介したいと思います。

JMRAリサーチデータアーカイブ
100422

日本マーケティングリサーチ協会のホームページの中にあります。
産学連携の一環として、研究および教育目的で、JMRA個人賛助会員(大学の先生・研究者)の先生方に「リサーチ・データ(クロスデータ・RAW(個票データ)」を提供します

というものです。事前に登録した会員でなく、誰でもがデータをダウンロードできます。数十の調査の資料がダウンロードできます
福祉ど真ん中の調査は当然ながらありませんが、参考になりそうなものもありますし、なにより、積極的に調査データを公開していこうとする姿勢に共鳴しますので紹介させてもらいます。

当然ですが、JMRAリサーチ・データ・アーカイブ」から引用する場合は、著作権法に従ってください。また、引用する場合は、許諾を申請してください。という指示には従ってください。


質問紙法に基づく社会調査データベース091005

これは魅力的!!
ヤクダチ・参考情報コーナーに紹介しても、統計情報・調査方向関連コーナーに紹介してもよさそうです。
社会調査の内容について、従来のデータベースに収録されているような調査名や調査方法などの調査概要とともに、質問文と選択肢のすべてと利用価値の高い調査についてはその集計結果をデータベース化しています。これにより、関心のある調査設計や質問項目について検索し、その結果を利用することができます。
というサイトです。大阪大学大学院人間科学研究科SRDQ事務局が運営しておられます。
リンク時点で166件の質問紙法調査の質問文や選択肢について検索できます。アンケート作るのに役にたちますよ。そして、いくつかについては結果がDB化されているのも凄い。報告書がリンクされているのもあります。

SSJデータ・アーカイブ
091005

これも凄い!!
東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター内にあります。
調査(単純集計)の結果や概要が分かります。
例えば、「ボランティア」という言葉で調べて、調査票レベルで191本、概要レベルで35本の結果がヒットします。
この調査票レベルが分かるのはありがたいですね。
さらにきちんとした手続き申請をすれば、個票レベルのデータも利用できるそうです。凄い。
我々にとってはそこまでいなくても、各項目・選択肢にパーセントが分かるだけでもすごいですね。

過去にどこかで紹介した気もするのですが...そうだとしたらごめん。
ただ、上のサイトとの関連でここで紹介したかったので。


社会調査070519
社会統計学070519

上の二つは、群馬大学の中沢港先生のホームページの中にあります。
東京大学助手の頃に高崎経済大学で非常勤講義をしたときの資料だそうです。
各回ごとに概要が纏められており詳細なシラバスといって良いと思いますが、必要に応じて概要レベルより詳しい説明や役に立つリンクがあります。また、授業ごとの質問とそれへの丁寧な答えがのっており素敵です。

数学教育のための質的研究法講座070508
なんと、「数学教育のための」です。
文系の僕たちには???という感じがしますが、読んでみてください。なるほど!!です。
山口大学教育学部の関口研究室ホームページの中にあります。
これは詳しいです。一冊の本にも相当するのではないでしょうか。十分我々の参考になります。


統計学入門 ―あなたにも統計学がわかる!...かもしれない― 070512
これも、なかなかお役立ち情報です。
サブタイトルが中身を指しています。
やっばり数式とか出てきて「文系」には難しいですが、たとえとかは分かりやすいです。
現場で統計学を利用している研究者のひとりとして、統計学の基本的なことをできるだけ数式を使わず、極力やさしく説明したいと思いますというものです。
我楽多頓陳館というサイトの中にあります

多変量解析の基礎知識100727
ヤフーリサーチというサイトにあります。有料でヤフーがウエブ調査の設計を引き受け実施・分析をしてくれるサービスがあるのですがそのサイトの中に、あります。


書籍等紹介071224

役立ちそうな書物があれば紹介していこうと思います。

社会福祉研究法
ずばりの本が出ました。有斐閣からで、岩田正美,小林良二,中谷陽明,稲葉昭英各先生編です

ソーシャルワーカーのための社会福祉調査法
ミネルヴァからで、平山尚・武田丈・呉栽喜・藤井美和・李政元各先生の共著です
世間でよく「研究法云々」といわれるのですが、その場合の多くはどうも、「調査法」のことを語っている気がします。
その意味では参考になります


データはウソをつく−科学的な社会調査の方法− 谷岡一郎 筑摩書房
新書本でとても分かりやすく、「社会調査」について論じられています。
もちろん、初級用というか既に研究者の人や院生にはいらん話ですが、結構調査に関する基本的な「考え方」がしっかりとまとまっていると思います。
(本書の中で折々に触れられている政治的なスタンスなどは、全く個人的には意見がことなりストレスがありますが、中身自体はそれを補って余りある良い情報が詰まっています。)




○研究倫理

科学者の行動規範070628

日本学術会議のサイトの中にあります。
声明 科学者の行動規範について
(06年10月3日)をはじめとしていくつかの資料があります。
平成16年3月発行:「科学における不正行為とその防止について というパンフレットもなかなか分かりやすくて面白いですよ。ご覧ください。


○学会誌投稿規程紹介/著者ガイドライン

若手研究者はレフェリーつき雑誌に投稿するというのが基本とされています。
もちろん若手でない研究者も同様のことは求められるのですが、僕個人はレフェリーつき雑誌に投稿された論文のみが価値が高いような考え方には賛成できません。(といっても、何とかの遠吠えのようですが。)所定のページ数に纏められない論文などもあって当然だと思っています。
ただ、これから研究者になりたい人にとっては、やはりレフェリーつき雑誌に投稿することが求められることは確かです。

そのためには、まず投稿する雑誌の、いいかえればその学会(さらにはその業界)の常識を知らないといけないですよね。
多分「哲学」と「経済学」では全く、同じ論文でも評価が違いますよね。

ただし、ひとまずそのような内容的なレベルまでのアドバイスは難しいので、最低限として学会誌や専門誌の投稿規程等を紹介します。


NASW Press Auther Guidlines090208

全米ソーシャルワーカーの執筆者ガイドラインです。
面白いですね。いろいろ細かいことが書かれています。
間違われやすい単語とか誤解を招かない言葉の使い方とかね。疑問形を使うナとかね。
時間のある時じっくり読んでみたいです。



一行目は学会にリンク、二行目は該当規定にリンクしています。

日本社会福祉学会

投稿規程

このページには編集規定、執筆要綱、投稿規程(引用法)、編集委員会規定がありますが、投稿しようとする人には真ん中の二つが大切です。
特に引用法が形式にかかわることで、厳しく従うことが求められる傾向があり、例えば、同志社の大学院でも修士論文はこの投稿規定に従うことが求められています。


福祉情報工学研究会091009
発表ガイドライン
障害者や高齢者の情報・通信に関するさまざまな科学技術についての研究をし情報保障にも積極的に取り組んでいる会ですので、HP全体がとても役に立ちます。
特にガイドラインは、「アクセシビリティ」の視点から書かれているので他の学会等では弱いものです。参考になります。チェックリストもあるのはヤクダチです。手話通訳の費用の例なども載っており参考にしてみてください。


日本社会学会
社会学評論スタイルガイド

日本心理学会
執筆・投稿の手びき


SIST(科学技術情報流通技術基準)070511

どちらかというと、これから研究者になる人のためにというよりは、学会の実務的リーダの人たちにとっての役立ちサイトといっても良いかと思います。
SISTは、1. 書誌要素(著者名、論文名、雑誌名、発行年など)の記述方法
2. 論文に盛り込む内容と記述方法
3. 資料(学術雑誌、科学技術レポート)の構成
4. データベース(データ交換)
を対象にしており、学協会等における投稿規定作成や企業における技報発行、大学における情報リテラシー教育等の場面で活用することができます。また、論文の著者や編集者、データベース作成者にとっても参考になります。ぜひ、ご活用ください。

というサイトです。学会として投稿規程を作ったり、大学で論文引用についてルールを作った入りするときのスタンダードです。
でも、基礎を勉強する人にも役に立つと思いますよ。


○小山の情報提供

「研究法について&論文の書き方
―各自が考えるに当たって―のヒント」−メモ−
070509

あまりにリンクばかりなのも気が引けるので、僕が院の授業で配っているメモをご紹介します。
ただし、本当に口頭で説明するためのレジメですので、よく分からないと思いますし、ヤッツケ仕事で作ったメモですから、おかしいところもあると思うのですがご勘弁を

「研究法について2」−メモ−080803

上のメモの今年度補足版です。いわゆる研究法についてもう少し追加しました。合わせて使いました。

「卒論の書き方」レジメ070520

上が、院の授業で小山が研究法について話すときに使うメモなのに対して、これは、学部のゼミ生に卒論の書き方を話すときのレジメです。多分、僕が専門学校や短大の教員だったころのレポートの書き方から、毎年少しずつ改定してきたものです。

したがって、他の文献を大幅に参考にしている部分があったり、レベルや記述の混乱が見られたりします。
本来クラス内用の資料ですので「甘さ」はどうかご容赦を。

ただし、「著作権侵害だ!!」といったレベルの指摘があれば教えてください。




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