海外図書紹介 『撮影が終わると編集が始まる』

書籍名:When the shooting stops, the cutting begins.
著者名:Ralph Rosenblum and Robert Karen
ISBN :0-306-80272-4
出版社:Da Capo Press, Inc.
価 格:$12.95
出版年:1986

<内容>
 シドニー・ルメットの『質屋』や『フェールセーフ』、ウディ・アレンの『泥棒野郎』から『インテリア』までの編集をしたラルフ・ローゼンブラムによる、映画の編集の歴史と彼自身の経験やエピソード。特にルメットの『質屋』やアレンの『アニー・ホール』についてそれぞれ単独の章を設けて編集時のいきさつなどを詳しく解説している。 Recommended.
<引用>
「『真昼の決闘』の成功にはエルモ・ウィリアムの編集が大きな役割を果たした。彼は映画の中の時間と現実の時間をうまく一致させたし、保安官事務所の古い時計のシーンをたびたび利用して緊迫感を高めるのに成功した」3ページ

「出来の悪い素材はどう編集してもものにはならないが、出来のいいものには編集次第で無限の可能性がある。しかし編集者がどこまで自分の判断で編集できるかは監督との関係次第であり、編集者がどれだけ映画の出来に貢献したかはいちがいには言えない」7ページ


<入手先>
 96年8月、THE CINESTORE(豪・シドニー)にて27A$で購入。
*但しイエナ書店でも2千円で売ってました。(96年8月)
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96年9月1日作成