1級建築士製図試験対策
2005年9月25日更新
★★極意2を追加しました★★

製図学校では教えない

楽して手抜きして1級建築士製図試験のドローイング時間を

1時間縮める9つの方法

製図の修行で行き詰ったあなたのためのサイト

 

●今年絶対に受かる ! !

製図試験の時間は前半のエスキスと後半のドローイングに分けられますね。
あなたはそのドローイングの時間を、図面を何枚も何枚も描きあげて、苦労して苦労して修行して、やっと30分くらいは縮まりましたか?
それとも、これからそうやっていくつもりですか?

製図の試験時間は5時間30分ですから
ドローイングにかかる時間が3時間30分くらいだとすると
エスキスにかけられる時間は、2時間ですね
2時間で、100%確実にエスキスを仕上る自信がありますか?
年によっては、パズルのように難しいゾーニングを要求されることもあります。
そんなとき、100%エスキスを2時間で終わらせることができるかどうか、不安ではありませんか?

運がよければ、2時間でエスキスを仕上られるけど
運が悪ければ、時間切れで不合格・・・ですか?
そんなのイヤですよね
1年に1回しかない大切な試験
精神的苦痛の製図のトレーニング・・・また来年もやるなんて絶対イヤですよね

今年絶対受かりたい ! !
その思いをより100%に近づけるには、エスキスにあてられる時間を3時間にまで増やしたい ! !
そのためには、ドローイング時間を2時間30分で絶対に描き上げられる力をつけたい ! !

力をつける??? そんなに気張らなくても、時間は縮まるんです。
やらなくてもいいこと、描かなくてもいいことを省けば縮まるに決まっているではありませんか

 

●あなたは、どうやってドローイングのスピードを上げていますか?

学校に通っている人は、30枚描くことが目標とされているのではないでしょうか?
たいへんですねぇ。
もっと、楽して手抜きしてドローイング時間を1時間縮める方法があるのに。
ドローイングの
時間を短縮するには2つの方法があります
ひとつは、速く描くトレーニングにより、時間を縮める方法。
もうひとつは、やらなくてもよいことをやめることにより、時間を縮める方法です。
後者は、すごく魅力的でしょ?

 

●大切なのはエスキスの時間を増やすこと

製図試験で大切なのは、ドローイングを速く描くことよりもむしろ、よいエスキスを仕上げることです。
エスキスが良いか悪いかで、合否は決まったよなものです。
あとは、そのエスキスどおり、ドローイングするだけ。
ドローイングしている最中に、ゾーニングを考え直すなんて、時間の無駄というか、やり方間違ってるというか、合格が遠のきます。
「エスキスの時間を増やす」=「ドローイングの時間を縮める」です。

 

●今年限りで製図試験を突破する!!

ドローイング時間を縮めるために、私も、たいへんでした。 最初の頃は。
でも、描いていくうちに気づいたのです。
苦労してドローイングして、1枚あたり(最初の頃は)4時間も5時間もかかっていました。
1枚描きあげたところで、いったい何分縮める力がついたのでしょう?
もっと簡単な方法はないのだろうか?ということに気づいたのです。
そして、こうも考えました。
1級建築士製図試験の試験時間は5時間30分。
たとえば、3時間30分をドローイングにとられると、残りのエスキスにあてられる時間は2時間00分しかありません。
運がよければ2時間00分でエスキスが終わるかもしれませんが
最悪の場合、エスキスに3時間かかることも想定されます。
ゾーニングがパズルのように非常に難しい年は、エスキスに時間がかかります。
また、より完璧なエスキスをもとにドローイングに着手するには、エスキスのチェック、修正の時間も必要です。
そこで私は製図試験時間5時間30分をエスキスに3時間、ドローイングに2時間30分と割り当てることにしました。
さらに、こうも考えました。
こんなにつらい修行は二度としたくない!!
だから、今年限りで製図試験は終わらせる!!
そのためには、エスキスに3時間かかる最悪の事態を想定して 、
ドローイングを2時間30分で描きあげる力をつけなければならない!!

 

●速く描くトレーニングだけでは、3時間30分が限界

速く描くことのトレーニングにより、私が得た短縮時間は
45分(4時間30分 → 3時間45分)でした。
(この短縮は、このサイトの主旨ではありません。別の楽な方法を後ほど)
速く描くトレーニングだけでは、3時間30分あたりが限界ではないでしょうか。
これでは、到底、ドローイング時間を2時間30分にまで縮めることは不可能です。

私の場合、ドローイングトレーニングを15枚仕上げましたので、それで45分縮まったということは
単純換算で、1枚描きあげるごとに3分ずつしか縮まっていません 。
3分縮めるのに4時間も5時間もかけてトレーニングしなければならないなんて
精神的に面食らってしまいますよねぇ。
4時間〜5時間って、分に換算すると240分〜300分ですよ。
そんなに時間かけてたった3分しか縮まらないなんて、きつい修行ですよね。
ドローイング1枚あたり240分〜300分かけて3分縮まるということは、 効率にしてわずか1.25%〜1%でしかないのです。
たった1%のために4〜5時間のドローイングを何十枚も積み重ねなければならない
なんて途方に暮れてしまいます。

しかも、そのつらい修行だけでドローイング時間2時間30分達成は不可能です。
だって、描こうとしているものが3時間30分分あるんですもの。

 

●「やめる」技術

製図の修行というものは、学科の3倍精神的につらい!と私は思っているのですが
課題ひとつに着手するときの憂鬱さといったら1級建築士受験者にしかわからない、いや〜な空気ですよねぇ。

だから、別の「楽して手抜きできる方法」によって1時間縮めることが、どれだけ革新的で画期的で解放的なことか。
そう!!「解放的」という言葉が、まさにふさわしいかもしれません。

あの憂鬱な時間が1時間短縮される。
本番の試験でも1時間余裕が生まれる。
ということは、エスキスを考える時間が1時間増える。
学科の3倍つらい精神的修行から解き放たれる。
速く描きあげられることにより、自信がついてくる。


製図の修行で行き詰っているあなた。
描いても描いても4時間の壁を越えられないあなた。
もっとエスキスにあてられる時間を増やしたいあなた。
ここにあります。その方法が。
努力しなくても、苦労しなくても、ただ、何かをやめるだけでドローイング時間が1時間縮まる方法が。
あったらいいですよねぇ、そんな方法が。探してましたよねぇ、そんな方法を。

私が実践し、1級建築士製図試験合格にたどり着いた「楽して手抜きする方法」を、これから製図試験に向けてお披露目します。
その方法は、一言で言えば余計なことを「やめる」ことです。
どれが「やめられて」、どれが「やめてはいけない」かの判断を的確におこなうことが必要ですが
これを実行すると、苦労して1%しか効果がない修行とちがって、何もせずに(ゼロの労力で)1時間縮まります。
何もせずにというより、今までやっていたものをやらないことになるので、ゼロというよりマイナスの労力でプラズの効果が出ることになります。
別の言い方をすると、労力を減らして、プラスの効果が出る=「楽して手抜きしてドローイング時間を縮める」となるのです。
早く知りたいですねぇ、そんな方法を。

 

ここでひといき、自己紹介
・1級建築士です
・建築士資格学校の社員ではありませんので中立的な立場です
・建築士受験当時は、学科、製図ともに資格学校に通っていました
・今は、建築の計画、設計、監理、技術の仕事に携わっています

 

●やめていいこと

「やめていいこと」=「採点で減点にも加点にならないこと全て」です。
「やめても減点にならないこと全て」と「描いても加点にならないこと全て」です。

私が採用した「やめる」項目は以下のとおりです。
これで「楽して手抜きしてドローイング時間を1時間縮める」ことに成功しました。

1.製図用紙のグリッドに負けて見えない基準線は描かない
2.基準線と壁厚下書きを一度に描く
3.階段踏み面の幅は定規を使わない
4.袖壁は描かない
5.方立は描かない
6.トイレの中は定規を使わない
7.壁小口は定規を使わない
8.シャーペンは持ち替えない
9.線は2種類+1種類しか使わない

今後は、これらの項目一つ一つを詳しく紹介していきます。

 

極意1.製図用紙のグリッドに負けて見えない基準線は描かない


本番の製図試験の解答用紙に描かれているグリッドは、けっこう色が濃くて、その上に薄い基準線を描いても、目立ちません。

だいたい、最初に7mグリッドの基準線をあまり目立たないように急いで引きますよね。この基準線は、自分が見える程度に、できる限り薄く描いたほうが、図面の見栄えがいいですからね。

ところが、薄く描きすぎると、グリッドの色と重なって、せっかく引いた基準線が見えなくなってしまい、間違って1mずれたところに柱を描いてしまうなんてこと、ありませんか?もしくは、間違うことはないにしても、さっき引いたばかりの基準線を目を凝らして見つけるのに数秒かかるなんてことも。

・・・こういったことを防ぐには・・・1つは「濃い目に基準線を描く」という対策があります・・・が、図面の見栄えがあまりよろしくありませんねぇ。

そこで、私が本番でも実践した手法は、「グリッドに重なる基準線は描かない」です。

といっても、まさか基準線を描かないわけにはいきません。そして、単にグリッドからずらして基準線を描くというだけでもありません。

私は、さらにそこに工夫を加えました。最終的にトータルタイムが短縮されながら、図面もきれいになる一石二鳥の工夫を。

その工夫は、一見、手間が増えているように見えるかもしれません。余計に時間がかかるように見えるかもしれません。しかし、あとあとのドローイングの段階で、非常に効いてくるのです。

その工夫が「2.基準線と壁厚下書きを一度に描く」です。

 

極意2.基準線と壁厚下書きを一度に描く


一見、手間が増えているように見えて、最終的にトータルタイムが短縮されながら、図面もきれいになる一石二鳥の工夫・・・

・・・なんて、あったらいいでしょねぇ。

その方法とは、「基準線を二重線で描く」です。

通常なら1本ずつしか描かない基準線を、二重線で、つまり2本ずつ描くというわけですから

ただでさえ時間がないドローイング時間には、不利じゃないかと思ているでしょ?


二重線を描くことには、2つのメリットがあり、そしてあまり時間がかからないということを理解してほしいので、少し説明します。


まずは、「あまり時間がかからない」の方についてです。

通常、よほどひねくれた試験問題でなければ7m×7mか、6m×8mグリッドで最初の基準線を引くことになると思います。

仮に7m×7mグリッドだとすると、おそらくエスキスを終えたあなたは、まず最初に7mごとに基準線を1本ずつ描いているでしょう。



敷地全体に対する建物の位置はエスキスで確定していますので

あとはひたすらマシンのようにドローイング!、ドローイング ! !、ドローイング ! ! !ですよね。

そこで、最初の基準線7mグリッドも、おそらくマシンのようにひたすら描き上げるでしょ?

ただひたすら単純な基準線を描き上げることに、いったい何分かかるでしょう?

気合が入っていれば、早い人で1分、遅くとも3分程度で縦横の7mグリッドを描き上げられるのではないでしょうか。

このときに、1本描く基準線を2本に増やしても、基準線全体を描き上げるのに必要な時間増は、1分から2分です。

これから、ドローイング時間を1時間短縮するというお話をするというときに、1分や2分の時間増は、どうでもいい世界です。

それよりも、むしろ、1本線で引いた後に、解答用紙の緑色のグリッドと、自分が描いた基準線が重なって、見えなくて、

せっかく描いた基準線を探している間に数十秒過ぎたとか、間違えて1mとなりに柱を描いてしまったとかいう方が、時間の無駄です。

この「二重線戦法」は、それらの無駄を100%消し去ります。





「まさか、本番で1mずらして柱を描くなんて、注意していれば避けられるよぉ」

とも考えられますが、天下の1級建築士製図試験本番の緊張振り、慌て振りは

普段のトレーニング時とはまったく異なるもので、それこそ普段は見ない冷や汗をかきながら

心理的にも、尋常ではありません。

そんな中で、柱位置を1m間違えて描くことは、十分ありえますし、

そんなことしたら、かなりの時間的ダメージと、心理的ダメージをくらいます。

そのためにも、そんなくだらない間違いを100%回避し、さらに2つのメリットが加わる「二重線戦法」が有効なのです。




基準線引きや柱描きのような単純作業は、もうこれ以上訓練しても時間が短縮されませんし、

多少手間を加えても、単純作業である限り、たいした時間増にはなりません。


では、1本線を二重線にするのにあまり時間がかからないということを、こころに吸収していただいた上で、

二重線の引き方と2つのメリットについて、お話しましょう。



それでは、「なぜ二重線を引く必要があるか」から入りましょう。

極意1で触れたように 、普通の1本線を描くと、解答用紙の緑色のグリッドに重なって、

自分で描いた基準線が見えにくくなります。

そのため、あとから見えやすい基準線を引くには、解答用紙の緑色のグリッドと重ならないように、基準線を描くのが一番です。

これにより、けっこう濃い目の解答用紙の緑のグリッドと自分が描いた薄い基準線は

明確に判別できます。

見た瞬間、判別できます。

自分が描いた基準線を探すなどというアホな行為はしなくてもよくなります。

あとで、柱位置を1m間違えてズラして描いてしまうなどということなど緊張してても気を抜いていてもなくなります。



そして2つ目のメリット「早くキレイに描く」です。 ただ単純にズラして描くなどということはしません。

あとあと、ジワジワと効いてくる時間短縮のため、2重線で基準線を引くのです。

その二重線の間隔
     ・
     ・
     ・
あとで描くことになる「壁」の厚み=1mmです。

1mmといっても、当然目分量で、アバウトで引きます。

この1mm間隔の2重基準線により、あとで壁を太描きする際に

通りよく、同じ厚みで、キレイに、短時間で、壁を描くことができます。



1重線の基準線だと、壁を太描きするときに

それぞれの壁を目分量で1mm厚手描くこととなるでしょ?

一度にひとつの通りの壁を全て描き終えれば、壁圧の不揃いは出ませんが

あとで、ちょこまか描く袖壁や部屋の壁などは、一度に描ききれるわけがありません。



2重線なんかなくても、通りよく壁厚揃えてかける人は、かまいませんが

ほんのちょっと壁圧がずれるだけで、印象が変わります。

1mmと1.2mmでは相当違います。

ましてや1mmと0.8mmでは、全然違う壁です。

壁厚が不揃いだと、はっきりいって「美しくありません」

2重線にしたがって、安心してキレイな壁が描けると

壁の線が柱にはみ出たりしないように、肝心なところにも、集中できます。

 

極意3予告.階段踏み面の幅は定規を使わない


もうてなれたあなたなら、階段の踏み面の間隔を、いちいち定規で、1/11とか1/12とか測っていないことでしょう。

まだ、定規でいちいち測っているあなた、あるいは目分量でやってるけど間隔が不揃いで困っているあなた

ここにあります。目分量だけどキレイにそろった間隔で描ける方法が・・・

 

もちろんこのノウハウは、2級建築士製図試験にも有効です。
今日のところはここまで。
製図試験が近づくにつれて、情報をアップしていきます。

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