ブランディング
・・・奥会津をブランディングする・・・

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■ブランディング

 「ブランディング」という言葉があるらしい。

 ブランディの味見とかブライダルをセッティングする商売とかそういうこと ではない。
 バッハの名曲に「ブランデンブルグ協奏曲」という楽曲がある。そういうこ とでもない。ドイツには「ブランデンブルグ門」という古跡がある。はい、こ れでもありません。これくらいしかないのでWebで検索しなくとも良いです。

 ひょっとして、まちづくりとかふるさと創生とか地産地消の商品つくりとか、 そういったことで役所の企画課の勉強会などでは既に流通している言葉なのか もしれない。

 何かにある付加価値をつけることにより、ブランドとして仕立て上げ、内外 に広報することである。内外とは、企業内外だったり、国内外だったり、村内 外だったり、ま、どこでもいいわけです。
 しばらく前ですと、企業(特に外資系)が、コーポレートアイデンティティ といって、文化活動やメセナ活動に精を出したのものです。CIと呼んでいま したが、だいぶ擦り切れてきてしまったのでしょう。

 ある日、OT氏からメールが来た。新聞の記事である。『中国で「鹿児島」 商標登録?!日本の地名守れ 特許庁』(朝日新聞)というタイトルです。そ れには、C国やT湾などの漢字文化圏の国が、「鹿児島」「青森」などの地名 を勝手に商標登録しているらしいのです。特許庁は自治体向け手引書作成に乗 り出すが、根本的な対策は「自らの商標をさっさと出願してしまう」ことが対 策であるという。都道府県名では、07年の年末の調査では47都道府県のう ち20都道府県が未申請で「早いもの勝ち」状態だというのです。
 そして、

    「会津」「からむし」も危ないのではないだろうか。急げ登録!!!
    しっかし、「国家の品格」というのでしょうか。食品の農薬残留といい 玩具の人体危険素材使用といい、どうなっちゃてるんでしょうね。
    Cャイナは。

 と、書かれているのです。

 というようなやり取りをしているなかで、「ブランディング」という単語が さりげなく出てきたのである。OT氏は元々外資系の会社の広報部であり、デ ザインやキャッチフレーズなどもものにするいわばコピーライターのようなこ とを職種とした経歴をお持ちで、現在はデザイン事務所を主宰されていらっし ゃるので身についた言葉なのであろう。

 冗談(本気)半分で、依頼の打診をしておく。

    次は、奥会津のブランディングをお願いします(^^;
    Feel nature. Commune together = 感じる自然と共生のココロ。」
    とかなんとか、、、

 実は、このスローガンにはテンプレート(雛型)がある。雛形とは、こうい う定型のことである。

     「Hogehoge abc. Gerogero efg = なんちゃらほい。かんじゃらほい。」

 というテンプレートをOT氏のメールでヒントを得たのである。それなので、 特に、Collaboratorとして「&T'sDESIGN」を表記させていただくことにした。
そのことには勿論、「箔をつける」という意図もほんの少しはある(笑)。

 こういう言葉(スローガン)とかは、いろいろと考えすぎると恥ずかしくな ったりしてしまうことがある。あまりに決まりすぎると、たった数語の組み合 わせなので、どこかで誰かが発表していないだろうかと少し不安になってしま ったりするのである。今回は後者の方である。自分でいうのもナンだが決まり すぎの感があるのである。コピーライティングはそれくらいの過剰な自信と図 太さと押しも必要なのである。

 おりしも奥会津只見町では、今月(08年6月)は「第2回世界ブナ・サミ ット2008inただみ」などというイベントがある。「ブナの森との共生」 などというフレーズは、スローガンとしてではなくとも絶対に使用しているで あろうことは容易に想像される。また、「世界ブナ・サミット」のスローガン にもぴったり合うではないか。奥会津の応援の為でしたら、是非とも使ってい ただきたいのである。

 また、「田舎暮らし体験住宅」「交流移住のすすめ」のキャッチフレーズに も親和するではないか。昭和村のホームページ担当者様へ。

 まずは、昭和館のメインページに掲載してみることにしよう。

 そうこうしていると、もう一人の同報者である、WAT氏からもメールがあ った。WAT氏もOT氏と同じ会社で広報部出身である。企画WAT氏デザイ ン(具体化)OT氏のコンビの連携は、仕事にならない分だけ、風刺、シャレ、 落とし話、オチョクリは逸品である。このお二人の共同制作によるWAT氏の 年賀状は毎年毎年見ものである。
 ある年のネズミ年の賀状。「デズニーランド」の「誤招待状」を、それらし く作ったのである。チバでもとうきょうですねえランドが、見出しで冗談満載 (デザインは大槻某氏)。すると、それ(ハガキ)を持って家族連れで、ほん との「ディズニーランド」に行ってしまった人がいたのである。

 そのWAT氏からのメールにはこのようにある。

    奥会津の、BRANDING,やりましょう、是非。
    community slogan,横文字にすればいいてえもんじゃない。

    ー クマった時の昭和村
    ー ど田舎なんてイワナいで
    ー 冬は寒くてすぐ凍る、アイスバーンだいさん

    なんてどうですか?

 いきなり、「横文字にすればいいてえもんじゃない」とある。油断ならない のである。わたしが自虐ネタで、クマ話だの、イワナは馬の尻尾で釣るだの、 軒下には凍った熊が落ちているだのと吹聴したのでそのあたりは押さえている が、どうも品格がない(笑)。都会モンで湘南の海っぺたに住んでいる「ショ ーナンモン」なので、釣り針一つで何でも引っかかるとおもっているきらいが ある。一度奥会津に拉致して「山の正しい生活」を経験してもらわないと、ど うも理解が足らないのだな。「おまえモナー」の声も聞こえるような気もする が、耳鳴りだろう。

 それではどうやって何とかして奥会津まで拉致するかを考えることにする。
(続く・・・)



    CM
    奥会津・昭和村
     からむし織の里へようこそ!
     四季折々の風景写真も随時更新中。
     あなたもきっと行ってみたくなる。

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■拉致手順(The way to the village)

 それではどうやって何とかして奥会津まで拉致するかを考えた。わたしが実 際に出来る手段は、浅草駅から東武線に引きずり込んで、会津田島駅というと ころまでとにかくたどり着かせることである。墨田川沿いのウンコビルを通り 過ぎるあたりから弁当を開いてまずは出発挨拶のビール。栃木県までは殆ど平 らな田園風景である。鹿沼を過ぎて、下今市(しもいまいち)まで来るとまわ りは山に迫られてくる。ここで電車の車両数が半分になる。半数の車両は日光 行きになる。また半数の車両は会津田島行きとなる。ここは一つのポイントで ある。
少しずつ不安になった被拉致者が、「間違って日光行きの車両に乗ってしまっ たので」などという言訳で逃亡の恐れがあるのである。もっともっと山の中に 分け入るという不安を紛らわせるには、「鬼怒川温泉まで行けば駅前に足湯が ある」とか「どうですか、このオゾンの風は」とかいって肥溜めの匂いを嗅が せておく。
 下今市から鬼怒川温泉を過ぎると、まわりの山には迫られなくなる。どこを どう避けても山にぶつかってしまうのである。ぶつからないように鉄道線路で は、トンネルという便利な施設を作ってある。これは、ま、道路でも同じであ る。
地下鉄もトンネルではないか。あ、そうですそうです。

 トンネルを通過中はというのは、都会でも田舎でも普通は景色が見えない。 トンネルを通過中に停止したら普通は事故などのトラブルである。
つまり、トンネル通過中は被拉致者の逃亡事態は発生しないので、安心。この あたりで一服したいところであるが、タバコ税も納税していない非納税者が禁 煙禁煙禁煙と騒ぐので、この電車もつまり禁煙である。そうも(一服も)して らんねぇのである。ところがこの電車はトンネルを通過中に停止するのである。 トンネルの中に駅があるのである。その駅の名は「湯西川温泉」である。
 「わー、面白そう。もう昭和村とかまで行かなくても、すげー山ん中だし。 充分充分」。
などという事態も発生しないとも限らないのである。何しろ、都 会人というのは気ままで、浮気で、わがままで、契約違反であれば金で解決す ればよい、というような人(ばかリとはいわない)が多いのである。あのです ね、契約ということと気持ちというのは違うのですよ。などと言っても理解出 来ない人(ばかリとはいわない)が多いのである。ここは、人選も必要なので ある。
 途中の景色だけで、都会人は満腹してしまうのである。ここからです!と主 張しても信じないのである。確かに、説明する方も絶対的な自信があるかとい うと、風景話に限ってはさほど絶大な自信があるわけでもなくなる。個人の好 みの問題もあるし、、、と、弱気になってしまう。
 このあたりの移動中の弱点をカバーするには、車で移動する人であれば、風 景の見えない夜のうちに途中を通過してしまうという手もある。
 蒸気機関車であれば、「トンネルで煙が入るので閉めておこうか」とかごま かせるが、電車だとその手も難しい。いつの時代の話だ。
 もう一つ、途中の景色を見せないで移動させる手がある。それは、浅草に乗 車時刻よりもだいぶ早めに着いて、「神谷バー」で飲ませて、栃木県に入るあ たりまでに眠らせてしまうことである。このあたりまでの景色であれば何の変 哲も無い景色なので一騒ぎしていると眠くなるハズである。

こうして、
昭和村にたどり着くには「茶道」に通じる作法が必要なのである。
とにかく、躙口(にじりぐち)をぬければ、昭和村なのである。
さ、どうする!


    CM
    奥会津・昭和館
    2008年初夏限定・池さらいツアー!
    池といっても農業用溜池ではありません。
     募集人数:限定1名様。
     移動交通費:参加者負担。
     作業工数:およそ2時間、他は自由時間。
     報酬:無し、前後2泊と食事付きです。
     その他1:村内散策用自転車無料貸出し。
     その他2:酒代、応相談。

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■ブランドの周辺をブラリ(んと)

 ブランディングのことが気に入(はい)ってくる(この事を気に入(い)る ともいいます)些細な事々にも、ついついブランディングを感じさせてしまう。
 例えば、IT氏がWebで見つけた『ご当地そば復活本腰 戸隠、昔の味を  会津&“幌加内”のそば』などという記事の紹介へのレスがこの様になってし まったりする。ちなみにこの元発信者のIT氏は北海道のご出身である。

    Subject: Re: info:ご当地そば復活本腰 戸隠、昔の味を 会津&“幌加内”のそば
    From: Jin Igarashi

     会津の蕎麦は昔から信州(厳密には高遠(たかとう))蕎麦です。
     高遠藩から会津に移った、保科正之が持ち込んだ文化です。
    (奥)会津では、「高遠蕎麦」や、高遠由来の石仏や神社仏閣の石塔なども多 いです。先達に対する最大の敬意を表するわけです。
     北海道には会津が先達だったものが沢山あるのですが、「会津××」という 名称が無いことで会津の人は北海道民に「会津××」を強制はしません。奥ゆ かしいのです。そして「会津××」はついこの間までは、悪いブランドのイメ ージがあったのです。イメージでもイジメがあったのです。イメージにダメー ジがあったのでした。みんな薩長が悪いのです。はぁ、、、。

     現在、&T'sDESIGN社とWAT社とを巻き込んで、奥会津ブランディング計画が 着々と進行中です。ほんとけ(^^;?



    CM
    日本オリベッティ同窓会
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■街で気になるブランドを発見する。


    From: Jin Igarashi
    Subject: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!

     昨日、東急ストアに立寄りましたら、「雪蔵コロッケ」という袋に入った コロッケを販売していました。『JAとうや湖』です。「とうや」はひらがな。

     栗山町のOEMでしょうか(^^;
     コロッケの紙袋ですが、いわゆる無地のコロッケの袋ではなく、少ししゃれ た感じに印刷してあります。ちょっと見は北海道の連想で「雪印」を意識して いるかもしれません。「雪蔵野菜」というのもブランドのようですね。


    From: Machiko Hashimoto
    Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!

    冬の間に自分たちの食用に雪の室に野菜を保存するんだってさ
    ジャガイモなんかもそこに入れたものの方が甘みが出てうまいのさ
    JAとか商工会とかがそれを売り物にしない手はないって考えたらしいよ

    昨日、沖縄のちんすこうをいただきました。これは『雪塩ちんすこう』
    北も南も雪がキーワードなのかしら


    From: Jin Igarashi
    Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!

    >> 冬の間に自分たちの食用に雪の室に野菜を保存するんだってさ
    >> ジャガイモなんかもそこに入れたものの方が甘みが出てうまいのさ

     奥会津では当たり前です。これを「雪うど」といいます。住んでいる人も甘 みがあります。

    >> 昨日、沖縄のちんすこうをいただきました。これは『雪塩ちんすこう』
    >> 北も南も雪がキーワードなのかしら

     「雪塩」はパウダーのような細かいサラサラした塩です。娘が去年沖縄土産 で買ってきました。「南の島に雪が降る」という悲しいドラマ(劇)がありま した。南方に置き去りにされた、兵隊さんがふるさとを思い出して紙の雪を降 らせるというお話です。南の人にはあこがれにつながるのでしょう。福島県の どこかの小学校では、雪だるま型の発泡スチロールに雪を詰めて、沖縄の小学 校に送っています。ここまではほんと。そのお返しが雪塩です。このあたりか ら、だんだん嘘が入ってまいります(((^^;

       後から追記。
       福島県と沖縄県の子どもたちが交流を深める「雪だるま親善大使事業」とい う県の事業があり、今年はは8年目を迎える。猪苗代町の幼稚園児などが、 猪苗代スキー場で、発泡スチロールの型に雪を詰めて雪だるまを福島空港から 沖縄便で空輸する。雪だるまと一緒に小学生の親善大使が同行する。それにあ わせて沖縄からもお礼を兼ねた交流団が来県する。(09年01月のローカル紙よ り抄録した)。このお礼が「雪塩」かどうかは現在も不明である。
       残念なことに日本航空は09年1月末をもって、福島−沖縄直行便を廃止するのである。
      (09/01/16)


    Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・訂正
    From: Jin Igarashi

    >> 奥会津では当たり前です。これを「雪うど」といいます。住んでいる人も甘
    >>みがあります。

     何気に「雪うど」と書きましたが、なんだか違うような気がしてきましたの で訂正しておきます。「ニュウ」といっていたかもしれません。
     そう思いつくと今度は「雪うど」とはなんだったか分からなくなってきた。
    どこから出てきたのだろう?


    From: S川
    Subject: RE: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・訂正

     「うどの大木」の「うど」が雪の中で育つわけではないですね?

     方言もあるでしょうから「奥様」に確認された方が良いのでは 無いでしょうか。


    From: Jin Igarashi
    Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・訂正

     「雪うど」もしくは「ニュウ」は、食物の名前ではなくて、ワラや萱を使っ て雪の下に作った「室」、つまり建造物(屋外保管庫)のこと。


    Subject: Re: info :洞爺湖サミット便乗商品発見!・訂正
    From: "&T'sDESIGN"

    >  何気に「雪うど」と書きましたが、なんだか違うような気がしてきましたの
    > で訂正しておきます。「ニュウ」といっていたかもしれません。
    >  そう思いつくと今度は「雪うど」とはなんだったか分からなくなってきた。
    > どこから出てきたのだろう?
    ---------------------------------

    「ニュウ」とは「雪」とはまったく逆の「煮る」からきているもので 母の出身地の宮城・白石の名物「にゅうめん」つまり素麺をあたたかい 汁物にいれたものです。蔵王にスキーにいった帰りにたべたにゅうめんの 美味しさは、いまも忘れませんです。
    (意味の思い違いがありましたら、ご容赦!!)


    From: S川
    Subject: RE: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・訂正

     素麺を使った「にゅう麺」は宮城県界隈の特産だったのですか?

     自宅では夏場に残った「素麺」を使って秋口に食べていました、
    これからの夏場には必須料理ですよね、私はネギで無く
    「みょうが」や「しょうが」を入れて食べるのが好きです。

     沖縄では「ソーメンチャンプルー」で焼きそば感覚にて
    食べていました、調理レパートリーは広いのですね。

■なんとか話題を戻したい・・・


    Subject: Re: info:洞爺湖サミット・塩の道のことなど
    From: Jin Igarashi

     「塩の道」の続きです。「塩の道」と書くといきなり民俗学風味となります ので、使ってみてください(^^;
    いや実際、宮本常一氏の本には「塩の道」という名著があるのです。この本に は、海の塩のことだけではなく奥会津の「山の塩」の事も書いてあります。

    >> 「雪塩」はパウダーのような細かいサラサラした塩です。娘が去年沖縄土産
    >>で買ってきました。 

     こういう事を書くと少しは記憶に残ります。
    帰宅後に思い出して台所でみてみると「雪塩」は宮古島産でした。その隣には 「珊瑚の塩」という別の袋もありました。子供等のしばらく前からのマイブー ムがタイと沖縄なので、薬のような甘苦い乾物があったり、冷凍庫にはまだ豚 の顔が入っていたりします。ここまではほんと。時々冷凍庫の引出しを引くと、 鏡が敷いてあるのかと思ってびっくりしてしまいます。ね、嘘でもなさそうで しょ!


    Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・「奥会津雪譜」
    From: Jin Igarashi

     鈴木牧之という江戸時代の越後の国魚沼郡塩沢村生まれの人の書いた「北越 雪譜」という書籍があります。紀田順一郎氏の「日本の書物」という著書でも、 82冊の本の紹介と原本の所在と諸元を述べたうちの一冊にも入っています。
    この「塩沢の地はもと高田藩、長岡藩から、幕府代官所支配、享保9年以降は 会津藩の預かりとなって、幕末におよぶ。」とあります。殆ど昔々の奥会津の こと(風物)を活写したといってもさほどの間違いはありません。いえ、それ で「奥会津雪譜」とまねてみただけのことです。

     「雪蔵コロッケ」の続報であります。

    >> 昨日、東急ストアに立寄りましたら、「雪蔵コロッケ」という袋に入った
    >>コロッケを販売していました。『JAとうや湖』です。「とうや」はひらがな。

     フィールド・ワークをしてみた。
     1袋4個のコロッケが入って、298円である。 (※追記あり)
     300円以上だったら買うのをためらったかも知れない。セーフである。
    というのは理由がある。500ml6本入りの一番搾りが1662円なのであ る。わたしの普段の購買原則は、コンビニの時にはビール2本とおつまみで千 円以内、東急ストアの時にはビール1ケース(6本)とおつまみで、2千円以 内を原則としているのである。

     つまり、東急では(原則として)338円以上のツマミは買わない。

     コロッケを食べてみる。全部イモである。イモのふくよかな甘みも感じられ る。油分はさほど感じられない。家族全員で分けると1個しか食べられないの で、まずは黙って食いだす。
    2個食べたら充分になった。息子が帰ってきたので「食うか?」と聞くと「こ れから出掛けるところ」と見向きもしない。
     製造日時22日15時、賞味期限23時11時とある。 (※訂正あり)

     娘が帰ってきて、鍋を見ると本日はカレーであった。娘は、コロッケカレー にしてたいらげた。

     袋に印刷されている文字は以下の仕様である。
     中身(コロッケ)はないが、文章の中身を引写しておく。以下の文章は、W ebからのコピペではなく、視覚照合しながらタイプ打ちしたものである。こ れは、フィールド・ワークでは重要な基本行為である。(想像)
     袋は折り畳んで会社に持参してきましたので、ご希望の方には郵送します。

      ============================================================
       コロッケ袋・仕様   08/06/23
      ============================================================
      ■表
       雪蔵ポテトコロッケ
       雪蔵貯蔵野菜 JAとうや湖
       セロファン窓あり

      ■裏
       クリーンand雪蔵
       洞爺湖地域地球温暖化対策まちづくり協議会 JAとうや湖

      ■側面(左)
       最適な温度(+2℃)と湿度(90%以上)で農産物を熟成させます。

       作物の細胞は温度が0℃近くに下がると、細胞内のデンプンを糖に変えて細  胞内の細胞液を濃くして凍結を防ぐ「自己保存機能」が働きます。
       これを「低温順化」といい作物が甘くなる(糖化)理由とされています。
       また、溶け出した雪水が貯蔵庫内の温度を一定に保ってくれるため、作物の
       表面の乾燥を防ぎ品質を保ちます。

      ■側面(右)
       雪蔵野菜貯蔵施設とは
       環境への負荷の少ない自然エネルギー
       「雪」を利用した施設です。

       商用電力を軽減し、省エネルギー・二酸化炭素の排出を抑制(地球温暖化対  策)します。
       雪熱を利用した直接熱交換冷風循環方式による大規模農産物貯蔵施設です。
       年間約180MWhの商用電力を軽減します。
       上記によるCO2削減量は年間約155トンとなります。

       これは杉の木約11,000本を植えたことになります。
       杉のCO2換算とは、杉の木が1年で平均してCO2約14Kgを吸収する  ものとして計算したものです。
       また、ここで想定している杉の木は50年杉で、
       高さが20〜30mのものを想定しています。

      --------------------------------------------仕様ここまで----
      JAとうや湖様へ。全文を引用しています。申し訳ありません。

     側面(左)の説明は、納得ですが、側面(右)が調子の良すぎる迎合です。

     『これは杉の木約11,000本を植えたことになります。』

     こういう換算方式は、きらいである。実際に植えなければ削減にならないで はないか。CO2に「つもり貯金」は出来ないのです。
    いっそ、その比較であれば、『埼玉市の住民n万人が一年間息をしなかったこ とになります。』くらいの説明にして欲しい。

     かく言う、奥会津昭和村でも、克雪(雪の有効活用)対策のモデルとして、  雪熱を利用した直接熱交換冷風循環方式による「カスミ草」の集荷一時貯蔵 施設として「雪室」という施設があります。「農林水産物集出荷貯蔵施設」と いうお役所の好きそうな名称がついています。予算がないので、1棟の施設を 建設するだけで2年掛かって平成16年に完成したそうです。毎年2月には、 ダンプトラックで300台分ほどの雪を入れるそうです。そして、カスミ草の 出荷時期である、ほぼ6月から11月頃迄運用するわけです。

     野良(畑)で満開となる前に摘まれたカスミ草は一度シセツに入れられてか ら、社会へと旅立つのです。こうして売られたカスミ草は長持ちするのです。
      (※訂正あり)
      Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・「雪蔵コロッケ」訂正
      From: Jin Igarashi

       訂正です。

      >> 製造日時22日15時、賞味期限23時11時とある。

       てっきり夕方の作りたてと思い込んでいたので適当なことを書いてしまいま した。
       うろ覚えはいかんですね。どうでも良いですが、丸明偽装ニュースがあった ので、現物にあたってきちんと訂正しておきます。

        ■訂正(シール)
         当店のおすすめ品
         雪蔵ポテトコロッケ(北海道洞爺湖産男爵いも使用)
         添加物・アレルギー物質については裏面に記載。
         高温多湿を避け保存してください

         消費期限 08. 6.23 3時
         加工日  08. 6.22 11時

    (※追記)08/06/26 OT氏より
      昨日、綾瀬の東急ストア(なんと綾瀬にあるのです)で
      「雪蔵コロッケ」を買いました。4ケ280円
      北海道フェアなるものをやっていていろんな北海道食品が並んでいました。
    なんで同じ東急ストアなのに、、北海道フェアのせいでしょうか(笑)


    From: (ワット)
    Subject: Re: info:洞爺湖サミット便乗商品発見!・「奥会津雪譜」

    昭和村の鈴木牧之コト、五十嵐 さま

    いやいや・・・北越雪譜がでてくるとは思いませんでした。
    北越雪譜、秋山紀行、名著ですね。むかし塩沢の資料館にいったこがあります。

    イカもの食い
    日本人が食す水産物のトップはイカです。2位は鮭鱒、3位はイカエビです。こ れは昔、私がハーバード大学に招かれて研究、米国の科学誌、ネイチャンに発 表したもので間違いありません。
    日本人はイカをくいすぎます。
    原油高は問題ですが、連中(漁師)は漁協や、メーカーにだまされて競って過 照度な照明機器、巻き上げ機、急速冷機,それに伴う発動機を買わされ燃料費 がたかくなり、自分たちの首をしめているのです。
    イカ船はすこし淘汰されるべきです。そんなに深いところにいるイかを捕るひ つようは、ありません。
    昭和村の宿でイカやマグロはくいたくありません。イワナです。

    ブランデイング
    そんなことより昭和村のブランデイングです。私もこのネタでおとそうとおも ってました。ブランデイングはドイツが発祥で、ブランデングブルグ協奏曲な んちゃって・・・。でも先を越されました。

    スローガン、ステイトメント、宣伝標語を決め、次はVI(visual  identity)です。マーク、ロゴタイプ、カラーをきめましょう。そし て浴衣、てぬぐい、ぼうし、おみやげ・・・・に展開。

    つぎは昭和村音頭です。
    もちろんバリバリのハードロック調のブルース、ジャズは都会のブルースは村 の音楽ですから・・・・。

    イベント
    現地でのスミカワ案の酒飲みシンポジウムの前に、浦和、大宮なんていってな いで、都会の真ん中、六本木ヒルズ、ミッドタウン、丸の内・・・あたりで、 ドカーンとお披露目。
    パレードの先導はもちろん、小田原のガールスカウト(ただしそこそこの若手 で)。

    ま、このへんからスタート、口角アワを飛ばしあい、あいてを罵倒しあい、な ぐり合いのきわめて民主的な方法できめてゆきましょう。
    わたべ。

    おまけ
    塩とたばこの博物館の3階に、常設で”世界の塩”のコーナーがあります。あ たりまえですが。


    Subject: Re: 「奥会津雪譜」・ブランディング
    From: Jin Igarashi

     ショウナンのゴト師コト、WAT 様:

    >> つぎは昭和村音頭です。
    >> もちろんバリバリのハードロック調のブルース、ジャズは都会のブルース
    >> は村の音楽ですから・・・・。

     昨今は、猫も杓子もマチおこしは「太鼓」と「YOSAKOI」になってし まいました。これは少し嘆かわしい。あるところでは、山村にかけて「シャン ソン」というのがありましたが、なんだか山形県と間違われそうです。

     ところで、JR東日本は昨年に続いて「今年も極上の会津へ!」だったかの キャンペーンをしています。駅には、ペラパンフではなくA4縦の小冊子作り のパンフレットがありますので入手して勉強してください。
     その冊子の、会津若松の「わっぱ飯」の記事で山菜を入れたカゴを持って写 っている羽染藤吉さんという人はわたしのいとこです。
     このパンフレットは「千年の仏都、会津」というテーマです。
    奈良県は「セント」「マント」「オクト」「チョウト」「ケイト」とキャラク タ増殖作戦に出ていますが、会津のキャラクタは「ぶった」「ぶっち」「ぶっ つ」「ぶって」「ぶっと」という五大キャラクタを準備しています。これでも 足りないときには、「もっと」という冠詞キャラクタも用意しています。合体 して「もっとぶって」とかいう使い方をします。

     以上は現物無しで記憶で書いていますので、文言が違うかもしれません。



    CM
    7月7日は、カスミ草の日です。
             >>>>協賛バナー広告募集中です。


■ブランディングの手順。


      このページは、特に、字体を明朝として、文字色もインク風にしておく。
      これは企画屋の提案書とか、見積書を提出するときだけの勿体つけの常套手段 である(笑)。

     こほん、えー、ここからは、ブランディングの手順を述べる。
     注意深い読者は、ここまでで既にブランディングの手順は説明し尽くされて いることにお気づきであろう。が、
     注意深くない読者(ばかリとはいわない)の為に、まとめておく。

     1.スローガン と
     2.ステイトメント と
     3.宣伝標語を決める。
     4.VI(Visual Identity)を設定する。

      VIとは以下のようなものである。
      4−1.マーク
      4−2.ロゴタイプ
      4−3.カラー

     5.VIに準拠した、グッズに展開する。

      奥会津の例では、浴衣、てぬぐい、ぼうし、おみやげ・・・・といったものになる。

     6.Visualからサウンドへの展開。

      つぎは昭和村音頭です。
      もちろんバリバリのハードロック調のブルース、ジャズは都会のブルースは村 の音楽ですから・・・・。
      ただし、C調なショーナンプランナーの調子に乗せられてはいけません。とに かく「トカイモンは飽きっぽい!」という事は肝に銘じておかないといけませ ん。

     7.ブランディング・イベント。

      現地でのスミカワ案の酒飲みシンポジウムの前に、浦和、大宮なんていってな いで、都会の真ん中、六本木ヒルズ、ミッドタウン、丸の内・・・あたりで、 ドカーンとお披露目。
      パレードの先導はもちろん、小田原のガールスカウト(ただしそこそこの若手 で)。
      ただし、C調なショーナンプランナーの企画には易々と乗せられてはいけませ ん。とにかく「トカイモンは飽きっぽい!」ので、ドカーンだけで逃げられて、 、、、、
      、、、、おーい!


ただいま当企画事務所は席をはずしております
ご用の方はプーと鳴った後に5秒以内でご用件をお知らせください
録音はしておりませんので折り返しお知らせは出来ません
・・・・・
・・・

・・・ツー、ツー、ツー・・・






※メール送付時の、誤字脱字は一部校正(構成)しました。
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09/01/16 「雪だるま親善大使事業」の項を追記。