自分と同世代なら必ず持っているはず。
受験用参考書なので、大学入試後、一度も開いたことが無いかも知れない。
或いは、仕事で使う単語はほとんど載っていないのではないかと思い込み、
見向きもしてないかも知れない。それならば、もう一度眺めて見て欲しい。
収録単語1282個のうち、意味がわからない単語が50個以下なら、これより上のレベルに進んだ方がよい。
しかし100個以上あるなら、その単語だけでも暗記する価値がある。
もっと多いなら、もう一度この本と向かい合う必要がある。
『シケ単』レベルの人がこの本を見ると、あまりにも自分の知らない単語が多過ぎ、 「これを『必須』と呼んで欲しくない」と思うかも知れない。 しかし、知らない単語が多いなら、その分、増強効果も高い。 799個の見出し語の他に、派生・類義語にも目を通すべき。
原題:Karl R. Twohig, "English for Intelligent Conversation", 2004
「教養ある欧米人と英語で対等に話せるようになる」、という謳い文句の本で、
英語学習というよりも、人文科学の『教養』を習得することを目的とした本であり、
このようなタイプの本は、今のところ、この一冊だけである。
昔に比べていろいろな情報を簡単に入手できるようになっているにもかかわらず、
現在、この本に書かれているような知識を持つ「教養人」は極端に減っていると思う。
訳語・カタカナでは知っているが、英語で何て言っていいのかわからない、
というような専門用語がこの本には溢れている。
『論議や討論に使えるボキャブラリー』約350語は、ふだんの会話・文章を
より社会人らしくするためにも役立つ。
同じ著者による、
このレベルまで進むと、日本人のための語学学習用の本では物足りなくなってくるはずである。
それで洋書の vocabulary building のための本を探し始めると、
英語文化圏では日本での受験に相当する SAT, GRE, GMAT 等の試験があり、
これらのための vocabulary building の本が出ていることに気づく。
以下はそのような本の紹介。
レベル的には SAT の前で、中学生用、という感じであり、日本人にとってもやさしいレベル。 この本の最終章に、"One Hundred Great Words" という章があり、文字通り、 100個の単語が紹介されている。 比較的簡単な単語も多数含まれ、かつ100個では物足りないかも知れないが、 知らない単語がほんの少しなら、まず、覚えてしまって欲しい。 SAT, GRE に進もうとしているのであれば、この程度は単なる通過点に過ぎない。
この本で紹介されている 383語は、SATボキャビルの本に出てくる標準的な語であり、 他の類書とも共通する単語が多い。
アメリカの高校生のための本。 各章のintro、単語の例文等がほとんどタメ口で、まるで洋物ドラマのような感じ。 書評でその文体が批判されていたりするが、日本人にとっては新鮮で、読んでいて面白い。 単語数は390語で、上記 "SAT WORD FLASH" とも重複が多いが、 "agathism" などという、Readers Plus にさえ載っていないような単語が出てきたりする。
単語数は144語と少な目だが、カテゴリ分けされていて、かつCDなので、全単語音があるのがよい。 語彙増強だけでなく、リスニング強化にも役立つ。
これはかなり収録語数が多い(約3000語)ので、上記の本の隙間を補うことができる。 最後の "100 Nouns/Verbs/Adjectives You Should Know" から始めるのがよい。
単語数は594語で、さすがに SAT よりもレベルが高い。この本のSAT版もある。
最近、日本語でもSAT, GRE用語彙力増強のためのいい本が出るようになってきた。
原題:
"English BASIC WORD LIST"
, 3rd edition by Samuel C. Brownstein, Mitchel Weiner and
Sharon Weiner Gree, Barron's Educational Series, Inc., 1997.
単語数は1700語で、この1冊さえあれば、洋書のSAT/GREに関するボキャブラ本は不要である。
収録単語数は1231語。 「最後の一冊」と呼ぶにふさわしい内容で、 この本が出版された頃、これを必要とした人がいたんだろうか。 台湾で、この本の翻訳が出ている(買ってきた)。
収録語数3579語。 「『犬のような』『猫のような』等、動物を表す形容詞」 canine, feline, equine, bovine, ... を見て買った。 柳瀬尚紀レベルの内容で、一般向けではないが、 このような本を書きたくなる気持ちはよくわかる。
類義語の使い分けが載っており、言う・話す・思う、等の 日常語の高レベルな言い回しがわかるようになる。 英語上級者のための本。
日常語であるが故に、Voca buil 本からは完全に抜け落ちている単語を集めた本。 ジャンルごとに分かれており、その分野の雑誌・Web等を読むとき、絶大な威力を発揮する。 この本の類書は無い。
音から喚起される共通のイメージに基づいて単語でグルーピングする、 というこれまでにない試みの本。 日常語、かつ、語源による類推を拒むような短い単語が多く収録されており、 これも今のところ類書は無い。
ダイソーから英語に関する本はいろいろ出ているが、この『英単語辞典 9』だけは絶対買いである。
頁数223頁、収録語数は、3500語ぐらい。カテゴリ分けされている。
最初は見慣れた単語ばかりだが、進むにつれて、少しずつあまり見かけない単語が混じってくる。
最後まで読み通して知らない単語が100個以下であれば、相当の実力と思ってよい。
たかが100円なので、2・3冊買っておいて1冊保存用にとっておき、
普段使う1冊は、簡単な単語はボールペンで消して、
知らない単語だけが見えるようにして持ち歩くとよい。
普通、本にいろいろ書き込んだり、字を消したりするのは勇気がいるが、
たった100円であれば、そういうことが気軽にできる。
ずいぶんたくさん買ったな、と思う。この中でお勧めは、 [2], [3], [10], [16], [17]。
GRE vocabulary 1400個、SAT vocabulary 550 + 4774個、GMAT vocabulary 1200個
SAT vocabulary 5000個
SAT, ACT vocabulary 1000個
SAT vocabulary, GRE vocabulary, TOEFL vocabulary, GMAT vocabulary
SAT Words, GRE Words 他、個人的に集めたいろいろな単語のリスト
1371個の単語と224個の熟語
本当に「基本」と思われるものが網羅されており、ひじょうによい。
社会人のための 英語 語彙増強 |
E-mail : kc2h-msm@asahi-net.or.jp 三島 久典