錦秋の尾根と谷巡り・品谷山から廃村八丁    

品谷峠にて
■目的地:品谷山(880.7m)・廃村八丁
■2.5万図:中・上弓削 <山域:京都北山・左京区・京北町・美山町>
■日にち:2004年11月03日(水)
■天気:晴れ
■同行者:低徘オフ13名
■コースタイム:
  自宅発(6:00)=R477=広河原 菅原(8:15)着

  菅原 発[約470m](9:15)〜ホトケ谷林道終点(9:30)〜尾根コース〜
  ダンノ峠(10:10)〜佐々里峠への尾根分岐(10:50-11:00)〜品谷山(11:35)〜
  品谷峠(11:55-12:00)〜スモモ谷〜廃村八丁(12:40-14:00)〜刑部谷〜
  刑部滝(14:35-40)〜同志社大小屋(15:00-25)〜ダンノ峠(15:40-45)〜
  ホトケ谷林道終点(16:15)〜菅原 着(16:35)

 寝過ごすかと思ったらちゃんと目が覚めるもんですね。一庫辺りから朝霧が立ってきた。
いつものように歌垣山の麓も半国山の里も亀岡も白い霧の中です。
菅原にて
 今日の京北は霧。広河原に近づくと霧が薄くなり山の黄葉がぼんやり浮きでる。
朝日が色彩を付ける。菅原には速く着いた。仲間を待っていると霧は晴れて青空と黄葉の
山が姿を現わす。
菅原の里
 大人数でのオフは久しぶり。初対面の人がほとんど。貴公子さんのリードで出発。
静かな里の中を抜け植林に入ってホトケ谷を遡ると谷道と尾根道の分岐。歩きやすいという
尾根道を採る。やがて汗が吹き出て来るころ黄葉が青空を背に輝き出す。ワクワクしてくる。
谷道と合流し急登を稼ぐと ダンノ峠である。小休止。北の尾根へ採ると一段と黄葉が湧く。
ダンノ峠
 20分ほど尾根を北上するとネットが現れ西に向かう。ネット越しには芦生の山並み。
尾根の南面には落ち葉を敷き詰めた谷がいくつも現れては見とれるので、なかなか前に
進めない。道は意外と明瞭。佐々里峠との分岐近くになると展望も広がる。斜面の
黄葉に陽光が注ぐ。何ともいえない満足感。なかなかいい山である。しばし撮影で休憩。
比良と桑谷山
 少し葉が落ちかけてはいるものの、青空の晩秋尾根、下草もなく心地よい尾根歩きが続く。
時折目を見張る紅葉や錦秋の谷、ブナの大木、三角形の桑谷山などなどに加えて北側の
黄葉越しの山並み。贅沢な風景の中を歩く。撮影ばかりでついつい遅れ気味になる。
品谷山に着くと4名ほどのグループが先着。お願いして記念写真を撮って頂く。
品谷山を振り返る
 ここから品谷峠も下り基調の快適尾根が続く。ブナの大木が立つ2.5万図に記載の
品谷峠に着く。先頭チームは思案中のようだ。エアリアマップではもうひとつコブを超えた
所になっている。30mほど登り返して上から見るとと噂に聞く品谷峠。落ち葉の庭園の
たおやかな鞍部。昼食にしたいところだが、予定の八丁まで我慢。
スモモ谷源頭
 品谷峠から南のスモモ谷は、短い植林を抜けると若木の林となり、流れが生まれ
岩をかむ沢になってくる。見上げるような老木も多く、またまた足は進まない。何度か渡渉も
ある。谷の中ほどに立つブナは根の張りから枝まで谷を覆う様に立派で、ぽかんと口を開けて
しばし眺めてはため息をつく。
廃村八丁
 幅5mほどの八丁川を飛び石を選んで渡渉すると三角小屋のある廃村八丁に到着する。
小屋の前で昼食。真紅のもみじの下。次第に雲が広がってきた。食後はしばし廃村内を
一時間ほど散策する。風呂もある小屋に数日滞在すると言う自称村民のおじさんの話は
興味深かった。時間も押してきたのでそろそろ戻らないといけない。植林交じりの刑部谷へ。
ふと、4名が未だ来ないので様子を見に戻ると、落としたデジカメを探してくるとのこと。
今日の景色が詰まったカメラ、ご本人にとっては計り知れず大きな忘れ物だろう。
刑部谷一景
 きれいな流れを渡渉しながら四郎五郎谷分岐を過ぎ刑部滝を眺め、尾根を急登すると
刑部滝の上の小尾根にのる。トラバース気味に斜面を下りるとまたまた落ち葉広がる
同志社大小屋前の広場。大きなサルノコシカケをつけた幹だけ残る古木が立っている。
小休止しているとやっと日差しが射してきて谷の黄葉が輝きだす。そこに追っかけてきた
4名様。残念ながらカメラは見つからなかったと言う。
桂谷の陽
 15時を過ぎたので急がなくては。この桂谷、なかなかいい谷だ。未練が残るが、
また次の楽しみに。ダンノ峠からは尾根道を下りる。Aさんは膝を痛めて下りが大変だった。
秋の夕日が迫る里に到着。いろいろとあったが、素晴らしい秋の1日に皆充足して岐路に着く。

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2004.11.29. BY M.KANE