雪の筱見四十八滝      

 
一の滝から上での南望   
■目的地:筱見四十八滝の源頭部Ca540m <山域:丹波 兵庫県篠山市>
■2.5万図:村雲
■日にち:2008年2月16日(土)
■天気:曇りのち雪
■同行者:単独
■コースタイム:
  筱見四十八滝キャンプ場 発(10:20)〜手洗い滝〜弁天滝・肩ヶ滝〜長滝(10:30-10:35)〜
  シャレ滝〜大滝(11:00)〜一の滝・二の滝(11:10)〜Ca550m鞍部(11:45-12:00)〜616m山南面〜
  Ca585m鞍部(12:35)〜サルブイ沢〜弁天池の北堰堤(13:20)〜小原集落(13:40)〜
  筱見・百萬石酒造(14:30)〜キャンプ場 着(14:40)


 猟期は普通ならば昨日で終わり。今年はイノシシがあまり捕れないそうです。
でも、増えすぎた鹿に対しては3月も狩猟が続く所があると聞きます。山歩きには気をつけましょう。
久しぶりに丹波篠山へ。雪です。川西界隈とは季節が違います。鉛色の空の下、八ヶ尾山も厳しい姿。

 久しぶりに来たキャンプ場に車を置く。CRVが一台。筱見四十八滝の上までずっと先行して続く足跡が
主でしょう。四十八滝は道標が整備されていて、初めての私でも道を間違えることはありません。
クサリ場もあってなかなか変化のある登りです。残念ながら氷爆にお目にかかることはできませんでした。
しかし、時々顔を出す向かいの崖は、モノトーンの厳しさで聳えています。
 
クサリ場 
 一の滝・二の滝の横が一番大きな露岩の登りになります。この標高ではチェーンも凍りついています。
岩を登ると見晴し良く、しばし冬の眺めを堪能。左の崖は墨絵のようです。開けた谷の先には弥十郎や
深山のドームも見晴るかすことができます。
この先、正規ルートから外れましたが、支尾根の右へ少し下りていくと道標と先行者の足跡に合流。

 雑木の中を緩く登れば、本来の目的地である緩くて広い谷に到着。疎林の広場は白い絨毯です。
曇った空から、この時だけ射す陽もにくい演出。青空と白い雪の間を取り持つ木々。
この辺りで膝までの積雪。ツボ足だが、先行者の足跡を踏んでいけば苦はない。そのまま谷を西にとり
縦走路の方へ向かおう。谷を上り詰めたCa550m鞍部でリュックを下ろし昼食とする。
 
筱見四十八滝の源頭部 
 さて、思ったよりも深い雪。予定通り八ヶ尾へ向かうか、足跡のように西の縦走路から峠山へ向かうか。
この緩くて広い谷に浸りたい思いの方が勝っているので、東の八ヶ尾へ採る。雪の状態によっては
八ヶ尾へ行かずとも、弁天池から西の峠越えでキャンプ場に戻るか、小原集落へエスケープすることにしよう。

 縦走路から外れる東は普段でもあまり歩かれていない。ましてこんな雪ではなおさら。新雪である。
ツボ足、それも一部は膝より上まで。恥ずかしながら初めての体験。昼食前までは青空が覗いて陽が
射していたが次第にそれもなくなって、雲行き怪しい。
616m山の南面、萱やイバラで荒れた林道を東進していると、雪が深々と降りだします。
積雪は腰までの所も出てくる。7年前に歩いた記憶のおかげでルートは描くことができる。
 
616m山南面からの635m山 
 Ca585m鞍部へ登る緩い谷では、足を交わすのにも難渋する深さになってきた。
降りしきる雪も相まって、帰れなくなるのではと頭をよぎる。単独に妄想が襲いかかるの図。
それでも、誰もいない雪の山はきれいです。丁度、陽射しが戻って雪の表面が白く光ります。
Ca585m鞍部では、南西に向かう林道や南東への明瞭な踏み跡に誘惑されます。
でも、こんな状況で、どこに辿り着くか判らない道は深みにはまるは必定。ということで、素直に鞍部を越えて
東の谷へ。
 
Ca585m鞍部途中から西を振り返る 
 計画ではあわよくば八ヶ尾山へと思っていましたが、早々と諦めて小原集落西の弁天池へ下ります。
鞍部を越えてもしばらくは腰ほどの深さが続く。谷を進むにつれて雪は徐々に浅くなり、9年前に登りで辿った
サルブイ沢へ向けて下りていきます。比較的緩やかな谷なので、深い淵などが無かったのは幸いでした。
やがて見覚えのある道に合流して下りますが、下の方では崩壊しかけの所もあって気は抜けません。

 やっと着いた弁天池北の端、砂で埋まりそうな堰堤の脇を過ぎて、さらに東、池の堰へ向かいます。
弁天池から西の峠越えでキャンプ場へ帰る案もあったのですが、それさえ捨て去る。もう雪は御免と小原集落へ。
大回りの舗装道歩きで下筱見を通り、キャンプ場へ戻る。雪降る中、舗装道を一時間歩いての到着です。
後始末をして、車を出すのを見計らったようにドカ雪になりました。今夜は更に積もりそうです。
 
小原から雨石山方面 


  八ヶ尾山について   

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2008.3.9. BY M.KANE