通信形  受信機    

8 Vacuum Tubes Receiver

 高選択度 IF 2段 8球通信形受信機 (1968年製作)

アマチュア無線や、短波放送を 高感度で受信するため、
5球スーパーを基本に、中間周波増幅を 2段にし選択度を高く構成し、
併せて、A1(電信)や SSB波 受信復調のため BFO 回路を追加、
短波帯ノイズ低減にノイズリミッター や 
受信強度を見るSメーターを付加した 受信機です。
 
通信型受信機では、通常 高周波増幅部(RF)を設け 
感度とイメージ比をかせぎ、
中間周波増幅部(IF)を2段にして選択度を稼ぎます。
RF部は、製作 調整に高度な技術を要しますので、
IF 2段の8球通信形受信機を作成しました。

(周波数変換部)
 6BE6 の自励式で 複雑なコイル部分はあらかじめ調整済みの
 TRIO コイルパック TRIO KC-2B を用いました。
 *1) KC-2B 2Band コイルパック 535kHz〜1605kHz, 3.5MHz〜10MHz
 *2) TRIO は KENWOOD  の旧社名です。

(中間周波増幅回路)
 6BA6 2段 の構成で、中間周波トランスは、
 TRIO の通信用高選択度 IFT T-11を用いました。

(検波・ANL回路)
 6AL5 双2曲管 を 検波 と ANL のため用いました。

(BFO回路)
 1/2 12AT7 双3極管を用いました。ビート周波数発振として、
 中間周波 455KHz に 
 近接した周波数を発振させ、約 1KHz のビート音が
 スピーカから出るようにしたものです。
 SSB(シングル サイド バンド)の復調も可能です。

(S メータ回路)
 12AT7 を用い 検波電流を読む構成です。

(低周波増幅部)
 1/2 12AT7 と 6AQ5 を用いました。

(電源部)
 6X4 を用い、電源トランスは、 250V * 2  約100mA の容量です。

(バンド スプレッド バリコン)
 メインバリコン に スプレッド バリコンを並列接続し、選局を容易にしました。

(受信機の操作部)
 IF 利得調整VR   バンド切り替え  AVC-BFO 切り替え  音量VR
 電源SW  BFOピッチ   S メータ感度調整   ANL SW






コイルパック TRIO KC-2B 説明書(一部)

KC-2B 説明書記載の回路図(例)
     

IFT TRIO T-11 説明書(一部)