1-V-2 受信機

 私が初めて購入した 初歩のラジオ 誌 に掲載されていました。
通信用 1-V-2 受信機です。当時相当あこがれまして、数年後記事を参考に組み立て、愛用しました。
初歩のラジオ は当時のラジオ少年の愛読書でして、この回路は1964年 6 月号 に掲載された 元JARL 会長:梶井先生の作です。


1-V-2 回路図



 受信機で、0-V-2 や 1-V-2 と示されている場合
最初の数字は、高周波増幅の段数、末尾の数字
は 低周波増幅の段数です。 V は検波管を示しています。

 0-V-2型受信機は、作成が容易で感度も良いのですが
アンテナ等の状況により、感度が不安定になる欠点があります。
3極管による高周波増幅段を追加し、安定化を図った受信機です。
        
V1 6AQ8 のグリッドを接地し、安定な高周波増幅を行います。
V2 6BD6 は再生検波管で、再生調整と検波を行います。
V3 6AV6 は低周波増幅管、 V4 6AR5 は低周波出力管です。
V5 5MK9 は整流管です。
この受信機を高性能にするには、部品の選択と配置および配線が重要な要素になりこれらに十分対処することが必要です。 

組み立てた 1-V-2 で受信し、受信レポート送付、
折り返し、お送り頂いた Verification Card です。



Radio Australia Verification card


Voice of Free KOREA (KBS国際放送)
Verification card です



お正月に(KBS国際放送)よりお送り頂いたカード

部品構成表(参考)
 品名  仕様                             品名  仕様  
 パワートランス  230V 60mA  1  アースリード  錫引銅線  1m
 チョークコイル  10H 80mA  1  角ダイアル  電源、スタンバイ  2
 チョークコイル  5H 50mA  1  丸ダイアル    1
 チョークコイル  1mH  2  ツマミ    3
 6AQ8  真空管  1  スイッチ    2
 6BD6  真空管  1  ジャック端子    2
 6AV6  真空管  1  シールド板    1
 6AR5  真空管  1  キャビネット    1
 5MK9  真空管  1  400Ω 1/2W  抵抗  1
 真空管ソケット  MT管7ピン  4  2KΩ 1/2W  抵抗  1
 真空管ソケット  MT管9ピン  1  10KΩ 1/2W  抵抗  2
 400V 20uF *2  電源平滑用電解C  1  150KΩ 1/2W  抵抗  1
 150 PF  C1 小型バリコン  1  250KΩ 1/2W  抵抗  1
 10 PF  C2 小型バリコン  1  500KΩ 1/2W  抵抗  1
 タイトソケット  5本足  1  2MΩ 1/2W  抵抗  1
 ボビン  プラグイン 5本足  1  3KΩ 5W  抵抗  1
 500 KΩ VR  ボリューム  1  200Ω 1/2W  抵抗  1
 30KΩ VR  ボリューム  1  3μF 350V  電解コンデンサー 3
 パイロットランプ    1  10μF 50V  電解コンデンサー  1
 ヒューズ    1  10μF 10V  電解コンデンサー  1
 ヒューズホルダー    1  100 PF  チタコン  3
 小型ネオン管    1  0.002μF  チタコン  4
       0.01μF  チュブラーコンデンサ  1