映画 Rising Sun
♪日時:2000.01.? 深夜?時放送、局名は?(1993年
アメリカ作品)
♪キーワード:日本企業、経済戦争、兵器開発、系列、先輩・後輩、ヤクザ、人種差別、画像処理、ビデオ・ディスク
♪内容:
日本のバブル崩壊後、撮られた映画だが、米国に進出する日本企業と米国企業との取り引きに絡む事件を描く。LAに進出した日系企業ナカモトのビル落成パーティで白人女性が殺害された。現場に呼ばれた、日本通の警部(ショーン・コネリー)と刑事(ウェズリー・スナイプス)は監視カメラの存在に気付き、録画ビデオ・ディスクの提出をナカモトの社員・石原に求める。石原は事件で会社のイメージ・ダウンを恐れ、事件解決に協力する。
ナカモトは兵器開発に絡む、半導体技術の取り引きで米国企業マイクロコン社と交渉中であった。米国の世論ではその技術が日本へ流れるのを警戒する声も高く、交渉は難航していた。
提出されたビデオに写っていた、殺害の状況と、犯人の男の顔。その男はナカモトとは対立関係にある会社の系列のヤクザであるエディ坂村。警部は彼と面識があり、一度はエディを押さえようとするが、疑念からパスポートを預かるだけで、一旦彼を泳がす。彼の疑念は当たっていた。提出されたディスクは画像が加工されており、犯人の顔をエディに摩り替えていたのだ。しかし、エディを犯人と疑わない刑事とその同僚達はエディの家に踏み込み、車で逃げた彼を追い、事故死させる。
これで事件は一件落着かと思われたが、警部は加工前のオリジナル・ディスクの存在を探る。そんなとき、実は事故で死んではいなかったエディは自分の無実を証明するためオリジナル・ディスクを、2人に密かに渡すために、接触してきた。刑事の家で接触することになったが、それを阻止しようとする、ナカモトの系列のヤクザが家を囲む。ディスクは警部の手に渡るが、敵対するヤクザに怒ったエディは一人で家を飛び出し、ひと暴れするものの太刀打ちできず殺されてしまう。
そのヤクザたちの中には石原の姿もあった。ディスクはナカモトの社員であり、エディにも取り入ろうとしていた田中という男が、石原の命で画像を加工させ、オリジナルはエディに渡していた。事故で死んだのは田中だったのだ。
果たしてオリジナルのビデオに写っていた真犯人は、ナカモト側で交渉に当たっていた白人男だった。実は白人女が殺される直前、この交渉に反対派で、パーティに招待されていた議員が彼女を関係をもっていた。なぜ、それを隠し、女を殺し、犯人をエディに見せかける必要があったか確かではないが(想像だが、犯人の男は交渉を有利に進めるために反対派議員に女を当てがって軟化を迫り、しかも会社と敵対するヤクザを陥れて、その勢力を削ごうとしたのかも)、この件で議員はスキャンダルを恐れ自殺、ビデオを見せられたナカモトの社長は石原を叱る。石原は会社のためを思ってしたと言う。真犯人の白人男は真実が交渉中、目の前でそれが明らかになって会議室を飛び出す。警部ら2人は追うが、ナカモトのヤクザに邪魔をされる。そのうちエディを殺され、恨みのあるエディの子分たちが男を消して、こうして一件落着。
♪感想:公開当時はジャパン・バッシングの映画として話題になったらしいが、今となっては好景気に沸く米国と景気停滞の日本では、昔話のようでもある。しかし、あいかわらず米国人の撮る日本人社会は舞台が現代であっても、どうしても違和感がある。
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更新日: 00/04/28
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