映画 Rebel Without a Cause - James Dean  

日時:1999.12.? TV東京放送(1955年 アメリカ作品、邦題「理由なき反抗」)
キーワード:反抗期、少年課、チキンレース、不良少年、弱い父、天文台

内容:
  James Dean演じるJim(James) Starkは、前に住んでいた街で問題を起こして(?)、引っ越してきたばかりの高校生。早速、その街でも酔っ払って路上で寝転がっていたところ(寝転がってシンバルを叩く猿のおもちゃと戯れるオープニングが印象的)を警察に補導されて、少年課へ連行される。そこには、近所に住み、同じ学校に通う少女ジュディがいた。彼女は愛する父親に、いつまでも子供のように甘えるたいのを拒絶され、逆切れ。また、両親が不仲で離れ離れ、メイド付きながら一人ぼっちの寂しがりやのプラトンというニックネームで呼ばれる少年(お坊ちゃん)が犬をピストルで撃って、補導されていた。みな、同世代の反抗期。難しい年頃。

  彼を引き取りに来た両親と祖母が、そんなところでお互いにいがみ合っているのを陰から見ていて、実はJimはそれが一番気に入らないのだ。少年課のレイ刑事に少しは心を開き、その夜は両親に伴われ帰宅。
  翌朝、登校前にジュディが不良グループとつるんでいるのを知る。車で学校に着く(!)と、その不良達のボス格のバズがJimが見ている前で、彼の車のタイヤをナイフで切り裂く。最初は離れて見ていたJimだが、たまらずそこへ乗り込む。Jimは喧嘩は望んでいなかったが、バズがナイフでけしかける。
  その場は、学校関係者に見つかり退散となるが、バズは気が収まらず、その夜にチキンレースをJimに挑む。チキンレースとは、2台の車にそれぞれ乗った者が崖に向かって猛スピードで走り、直前で車から飛び降りるというもの。バズは暇つぶしのつもりだったらしいが、そのバズはハプニングで仲間たちが見守る前で、車から脱出できずに崖下へ転落。その場は皆、逃げ去るが、帰宅したJimは責任を感じて、警察へ出頭を決心する。が、両親は彼の将来を考えてか、それを思い留まらせようとする。
  それでも彼は出頭する。そこにはレイ刑事がいなかったので一旦その場を去る。仕方なくジュディを電話で呼びして、二人でプラトンが彼に教えた秘密の場所(使われなくなった天文台)へ行く。バズの仲間たちはバズが死んだのはJimのせいだと逆恨みして、仕返しのために彼を探して、その天文台跡へ。その動きを知ったプラトンは彼らよりも一足早く、Jimとジョディがいるその場所へ到着。
  二人に会って安心したのか、眠ってしまったプラトンをその場に残して、二人は天文台の探索に出かけるが、運悪くバズの仲間たち3人がやってきた。プラトンは危険を感じて逃げるが、とうとう隠し持っていたピストルで、ビクビクながらも一人を撃ってしまう。
更に運が悪いことに、その辺りを警邏中の警官に騒ぎを見つかり、警察の応援も加わって大騒ぎになる。
  プラネタリウムに逃げ込んだプラトンを説得するために、Jimとジュディは後を追う。なんとか説得して3人で出てくるが、結局ピストルを持っていたために、プラトンは警官に撃たれてしまう。
  このなんとも言えない結末に涙するJimを、いつも妻には弱い立場の父が抱きかかえて、「強い父親になる」と彼に誓う。

感想:なんか、45年前の話とは思えないほど、現在の日本の家庭環境に通じるものがあると感じた。戦勝国アメリカ、新たな世界のリーダーとなった当時のアメリカの意外な一面を見た。


更新日: 00/04/28