映画 風の谷のナウシカ
♪日時:2000.02.11 21時 日本TV放送(1984年
徳間書店)
♪キーワード:フカイ、ショウキ、キョシンヘイ、オーム、戦争、自然破壊
♪内容:
風の谷のお姫様ナウシカは風使いとしても成長著しい少女。そんな平和な谷も”フカイ”(腐界と書く?)と呼ばれる毒素(”ショウキ”とか呼んでいた。マスクが必要)を吐く胞子植物の驚異にさらされ始めていた。フカイに襲われると他の植物は育たなくなり、人も生活できなくなる。
ある夜、その谷にトルメキア国の輸送機が墜落。機内にはその敵対国ペジテの王女ラステルを捕虜として、また”キョシンヘイ”(巨神兵とでも書くのか?千年前に滅んだはずの巨大な戦闘生物。地下で眠っていたのをペジテが掘り起こしたらしい。戦闘兵器として利用するために。)を積んでいた。墜落で王女は死ぬが、そのキョシンヘイを取り戻しに、トルメキアから軍隊が大挙して風の谷に押し寄せる。軍隊を率いるのは、これも王女。ナウシカの父は殺されるが、彼女らとも親しいユパによって、本格的な戦闘は避けることとなった。キョシンヘイは大き過ぎて持ち帰ることが不可能と知ると、トルメキア軍は谷を占拠し、キョシンヘイの復活を待って、彼らと敵対するペジテ国との戦闘へ連れて行くことにした。
ナウシカは捕虜としてトルメキアへ飛行機で護送中、ペジテのガンシップ(戦闘機)に撃墜される。間一髪、トルメキア王女とともに機に積んでいたガンシップで脱出。ペジテのガンシップを撃墜し、フカイの森に不時着。ナウシカと一緒に捕虜として連れてこられた谷の人々は一旦、谷に戻ることになったが、ナウシカだけは撃墜したペジテの兵士を探して、森の中へ。彼は森の虫たちを銃で威嚇するうちに、虫たちに襲われ、危うくその場はナウシカに助けられるが、彼はラステルとは双子の兄弟アスベルだった。二人はフカイの森の底で不思議な発見をする。底では空気が清浄なのだ。フカイが人間たちによって汚された土地を分解、自らが死ぬと綺麗な土に変わっていくのだ。まさに浄化作用の働きをするため、フカイの森は拡大していたのだ。
その後、二人がペジテで見たものはオームという巨大な虫たちに襲われ廃虚となった地。それでも残った人々は飛行機で脱出。キョシンヘイを取り戻すために、これも谷に向かう。それを止めさせようとするナウシカはまたもや捕虜になってしまう。
その飛行機にはペジテの女、子供も大勢乗り込んでいたが、これもトルメキアの襲撃を受ける。一旦捕虜となるもののアスベルや彼の家族の機転で脱出の手引きをしてもらう。
ペジテの指導者はオームの子供を囮に、既にオームの群れを引き連れて谷に向かっていた。オームは怒りに駆られると複数の目が赤く変わり、猛スピードで襲い掛かるのだ。群れに襲われる直前、先に谷に戻っていたトルメキア王女はキョシンヘイを目覚めさせ、これに対抗させる。が、覚醒が早すぎたのか、すぐに死んでしまう。風の谷の風も止み、いよいよ世界の終わりかと思われた。
オームの大群に襲われ全滅寸前の谷であったが、ナウシカが命懸けで囮にされたオームの子を群れに戻すと、なんとか群れの怒りは収まる。
なんとか谷に平和が戻るが、森はフカイの胞子に虫食まれて、焼き払うしかなくなっていた。ナウシカは清浄な土と水のある場所ではフカイは毒素を出さないことを知っていた。
その後、谷とトルメキア、ペジテとの関係はどうなっていくのか、フカイに虫食まれた谷や世界がどうなるのかまでは映画では描かれていなかった。人間は滅びるしかないのか?
♪感想:
言わずと知れた日本アニメ界の巨匠、宮崎駿作品。近日「もののけ姫」がアメリカでも公開されると言う。もののけは純和風といった作品であったが、ナウシカのほうは洋風で、どちらかというとこちらのほうが全世界で通用するファンタジーかも知れない。が、既に世界でも紹介されているかも知れない。もう16年前の作品であるから、TVでも数え切れないほど放映されているだろう。しかし、最初から最後までしっかり見たのは今回が初めて。全てのシーンの映像の完成度が高い。ずっと昔から宮崎監督のアニメ作製への姿勢は今も変わっていないようだ。もののけ公開後、監督の燃え尽き発言を聞いたことがあるが、またいつか我々の目に楽しい作品を見せてくれるのを、ゆっくり楽しみに待ちたい。
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更新日: 00/04/28
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