映画 Intersection
♪日時:2000.04.26(wed) 2:15 - 日本TV放送(1994年
アメリカ作品、邦題:”わかれ路 ”)
♪概要:16年間の結婚生活でも人生に何か欠けていると感じていた妻子ある男が、愛人の出現で本当の愛を見つけたかに見えたが、突然の死を迎えてしまうという可哀相な話。
♪内容:
妻と立ち上げた建築設計事務所で働くヴィンセント(リチャード・ギア)は別居中で愛人あり。別居中ながら、妻のサリー(シャロン・ストーン)とは事務所で顔を合わせ、13才の娘ミーガンにもたまに会っている。
愛人のオリビアはジャーナリストで、オークションでたまたま一つの骨董品の時計を彼と競り合ったことで知り合う。雑誌の記事で彼女の顔を覚えていたのだ。
ある夜、彼が設計した美術館のオープニングパーティで、妻娘も出席しているところへオリビアが押しかける。慌てる彼だが、妻と愛人はすぐにご対面。
動揺した彼はオリビアを雨の中、車でホテルへ送る。すぐ美術館へ引き返すつもりだったが、停めた車の中で思い悩んだ末、涙乍ら別れの手紙を書く。
そのうち夜が明け雨も上がり、手紙を投函しようとポストへ向うが、なかなか決心がつかない。そこへ現れた牛乳配達の老人と孫娘に出会って、投函を思い留まり、オイビアへ結婚しようと留守番電話を入れる。
気分が晴れたのか猛スピードで車を走らせる彼であったが、エンストで止まっている車を避けようと急ブレーキ、急ハンドルでスピン、横転。病院へ運ばれるが、助からなかった。
事故の知らせで病院に駆けつける妻。留守電を聞いて、すぐに彼に会おうと車で向う途中で事故現場に遭遇、彼が病院へ搬送されたことを知る愛人。病院で彼の死を知り、対面する妻と愛人。
♪感想:彼の遺品の中に愛人宛ての別れの手紙を見つけた妻は、そこに夫が愛人と別れる意志を読み取り、突然の死を迎えながらも愛人を前に勝利感のような表情。逆に愛人のほうは、当然手紙の存在は知らず、自分を選んでくれた喜びも束の間の彼の死。
従って、ヴィンセントは不慮の死を遂げたが、残された妻も、愛人も自分が一番愛されていると感じる結果となるという、リチャード・ギアだから許される憎い筋書き。
原題の”Intersection”は、愛を選ぶか家庭を選ぶかを迫られ、「交差点」でどちらへハンドルを切るべきかを迷う姿に喩えたのだろう。
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更新日: 00/04/28
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