映画 Angie  

日時:2000.10.24(tue) 26:25 - 日本TV放送(1994年 米国作品:邦題「愛に気づけば・・・」)
キーワード:離婚継母、妊娠、出産、障害、子育て

内容:
 アンジー(Geena Davis)は幼い頃に、離婚で離別した母をずっと美化したまま大人になった女性。NYでOLをやっているが、父の再婚の相手(継母)とはそりが合わず、つい冷たく当たってしまう。
 付き合っているヴィニーとの間に子供が出来たことを知ると、次第に気持ちに変化が。情緒不安定気味。結婚を考え始めるとヴィニーから距離を置くように。ある日、美術館でナンパしてきた弁護士ノエルと急接近。
 クリスマス・パーティの最中に陣痛が訪れた彼女は緊急入院。無事、男子を出産するが、ノエルは彼女を置いて帰ってしまう。苦しみぬいて生んだ男の子は左手に障害があった。
 息子の洗礼の日、ノエルに会いに行くが、彼は非情にも別れようと告げる。
 我が子のなつきが悪く、乳も吸おうとしない。ある日、突然我が子を置いて、母を探しにテキサスまで行ってしまう。しかし、そこには変わり果てた母の姿が。分裂症だ。その夜、自宅に電話をすると我が子が肺炎を起こして入院したと知らされる。
 急いでNYに戻り、機械で呼吸をさせられている我が子を前に、何ものからも息子を守ると誓う。
 翌朝、息子は自分で息が出来るようになり一命を取り留める。授乳を嫌がった彼もようやく、乳を吸うようになる

感想:
 女性監督らしい女性の視点から描いた女性のための映画。アンジーは妊娠、出産、子育てといった不安から逃げたいと思うのを、自分の境遇のせいにしている。実母に再会し、心を入れ替えたのか、ようやく前向きに我が子と向き合うことを決意する。女性ならではの悩みを知る監督が、最近流行りのシングル・マザーを初めとする女性たちを応援し、勇気を与えようとした作品であろう。
 アンジーが最後に言う言葉が印象的。簡単にいうと、自分の子供には手に障害がある。でも、人間誰しもが眼に見える、見えないに関わらず「何か欠けたもの」がある。深い!

更新日: 00/12/07