映画Westworld

日時:2001.10.06(sat) 23:40 - スター・チャンネル3(スカパーCh.317)(1973年 米作品)
キーワード:西部劇古代ローマ帝国ロボット、ガンマンテーマパーク

内容:
 近未来のアメリカ。西部劇の時代や古代ローマ帝国などを舞台としたバーチャル・リアリティー・アトラクションを売り物にする会社のコマーシャルから映画は始まる。インタビューで、このアトラクションを体験した人々が皆、素晴らしかったと語るCMだ。バーチャルといってもCGを使ったものではなく、ちゃんと実体があり、手で触れることもできるという物。ディズニーランドのような乗り物や、いかにも着ぐるみといったテーマパークではない。実はそのアトラクションの舞台に登場するのは皆、見た目は人間とほとんど区別がつかないロボットたちなのだ。ハイテクを駆使したアトラクションは、舞台裏でコンピュータ制御されている。
 映画は西部開拓時代を舞台にしたアトラクションで客の男が体験したことを描く。専用の乗り物で西部劇の舞台に向かった男と友人は、早速当時のガンマンの衣装に着替え、当時の雰囲気を楽しむ。酒場では拳銃で決闘し、相手のロボットを倒す。しかし、相手は血も流すし、見た目は全く人間にしか見えない。しかも、人間である客に危害が及ぶことがないよう、裏で制御されている。
 映画は悲劇を迎える。次第にシステムの制御が狂い出し、客に危害を及ぼさないはずだったのに、ロボットが人に本当に襲い掛かるようになる。西部の町でも古代ローマの庭園でもロボットにより殺戮が広がり、悲惨な状態。
 友人も失い、一人逃げ回る男。彼を追いかけるのは前に酒場で撃ち殺したはずの男。ロボットだから何回も生き返る!アトラクションを提供している会社のシステム管理者たちも制御室に閉じ込められ、息絶えていく。
 なんとかロボットを退けた男は疲れ切った様子。生き残ったのは彼一人であった。

メモ

 この映画では製作者の、コンピュータで制御されたシステムやロボットの信頼性への不安が感じられる。
 アトラクションでは疑似体験よりも、よりリアルで実体験といってもいいような体験をすることが出来る。面白いビジネスだと思う。いつか近い将来、実現されるかも知れないようなテーマパークだ。
 最後のシーンで火達磨になって機能停止したはずのガンマン・ロボットが、主人公の背後から再び現れたときの恐怖は、「ターミネーター」を思い出させる。

更新日: 01/10/10