映画 The way of the dragon 猛龍過江  

日時:2001.03.21(wed) 26:55 - 日本TV放送(1972年 香港作品、邦題「最後のブルース・リー ドラゴンへの道」)
キーワード:ローマレストランマフィア、空手家、コロッセオ

内容:
 ローマで中華レストランを経営していた香港人経営者が亡くなり、経営を引き継いだ娘チェンの依頼で遠路はるばるタン・ロン(Bruce Lee)がローマにやってきた。父の死後、マフィアが店を明け渡すよう脅迫や嫌がらせを受けるようになっていたのだ。しかし弁護士を寄越すように言っていたはずが、カンフー着姿のタンが来たものだから、戸惑うチェン。
実質的には店の切り盛りをしていたのは経営者の弟ワン。しかし店はマフィアが出入りするようになって客も寄り付かず、開店休業状態。店員の中国人たちはマフィアに備えて空手の訓練をしている始末。
 ある日、イタリア人のマフィアのボスが子分を大勢連れて店に乗り込んで来るが、これをタンがカンフーで追い払うと、チェンや店員たちの彼を見る目も変わってくる。
 マフィアもこのまま黙ってはいない。次はチェンを誘拐、ライフルでタンの命を狙う。しかし逆にタンや店員たちがマフィアの事務所に乗り込み、チェンを奪い返す。
 今度は中国の正月を祝う店に、マフィアの手下の一人(中国人)が争いをやめて仲良くしようと持ちかける。是非、食事に招待したいと言ってきた。話がうま過ぎると疑いながらも、みな出掛けていく。やはり罠であった。ボスが用心棒として雇った日本人やアメリカ人の空手家に彼らを襲わせたのだ。
 最強の敵はアメリカ人のゴート。タンとのたった二人での決闘がローマの遺跡の一つであるコロッセオで静かに始まる。最初はメタメタにやられたタンであるが、次第に攻勢に転じ、最後にはゴートを仕留める。
 タンが仲間が戦っている場に戻ると、店員二人がワンによって刺殺されていた。マフィアの手にかかったかのように見せて。ワンは仲間を裏切ったのだ。そこへボスが現れ、銃で手下やワンらを撃ち殺す。さすがのタンも銃にはかなわず危ないところであったが、チェンが呼んだ警察が間に合いボスは御用となる。店の用心棒としての役目が終わったタンは香港へ帰っていく。

感想:
 今回の舞台はローマ。古代遺跡が残るローマの街にカンフー着のBruce Leeはちちょっと不似合い?かつて大昔、コロッセオでは人間同士が命を賭けて戦ったという。空手家ゴートとの決戦の場をコロッセオにしたのも、監督でもある彼の思い入れを感じる。今回は「ドラゴン危機一髪」のような弱い敵ではなかった。一対一での本格的な格闘。子猫が観戦しているのが微笑ましい。
 コロッセオでは使用しなかったが、Bruce Lee信者としては見逃せないマフィア相手の華麗はヌンチャク捌きが拝める一品。

更新日: 01/03/30