映画Sabrina  

日時:2001.08.06(mon) 26:25 - 日本TV放送(1954年 米作品、邦題「麗しのサブリナ」)
キーワード:使用人の娘舞踏会留学、政略結婚、兄弟
監督:Billy Wilder

内容:
 NYロングアイランドの豪邸に住むララビー一家。その運転手としてロールスロイスと渡米したフェアチャイルド父娘。サブリナ(Audrey Hepburn)はララビー家の次男デイビッド(Willian Holden)に気がある。彼は今は独身だが過去に3度結婚に失敗している。しかも兄の扶養控除欄に名前がるという遊び人。それを反対に長男ライナス(Hunphrey Bogart)は仕事命の実業家で、ずっと独身。ララビー財閥の総帥として日々、ビジネスの世界で生きている。(雇い主の息子への使用人の娘の)叶わぬ恋心を抱きながらサブリナはパリへ料理を学ぶために2年間の留学の途につく。父としてみれば、彼を忘れさせるという期待もあって、これを提案した。
 2年後、彼女は見違える大人の女性として帰国。駅前を車で流していたデイビッドもサブリナと気づかず、自宅まで車で送る始末。婚約中だった彼はすっかり彼女に心奪われる。丁度その晩はララビー家では舞踏会。会場に招かれたサブリナは見事にドレスアップし、誰もが振り向くほど。デイビッドはサブリナとテニスコートで待ち合わせしておきながら、お尻をグラスで怪我して行けなくなる。代役としてコートに来たのはライナス。翌日のヨットの約束もライナスが代役。初めてライナスと親密に話をする彼女は、彼の意外な面を知り、次第に心引かれるようになる。デイビッドの婚約はララビー財閥の合同事業に絡む政略結婚の色が濃い。デイビッドのほうもサブリナにぞっこんで、婚約も破棄しかねない状況。ライナスとしては彼女は邪魔な存在であったが、そのライナスも次第に彼女が気になるように。
 最初は体よくパリへ彼女を追い払おうという計画であったが、合同事業の契約調印の朝、契約も婚約も解消して、デビッドとサブリナを二人でパリへ行かせるように急に考えを変えたこと(既にそのように手を打っていた)を皆に伝える。しかし、その契約の場に来ないはずのデイビッドが現れ、兄にサブリナと一緒に行くようにけしかける。弟には兄の気持ちも、サブリナの気持ちも分かっていて、自ら身を引いたのだ。既に港を出たフランス行きの船。それをタグボートで追いかけ乗りつけ、甲板で抱き合う二人。

感想:
 サブリナはパリ留学からアメリカへ帰国後、見違えるように洗練された女性に変身。ヘアスタイルはベリーショートで、留学前のポニーテールとは雰囲気が全然違う(個人的には後者のほうが好きだが)。それにしても、オードリーのこの愛くるしさは何であろう。可愛いとか、綺麗とかではしっくり来ない。この世のものとは思えないほどである(既に亡くなってはいるが)。
 女心はわからぬもの。サブリナはずっと好きだったデイビッドよりも、堅物と思われた兄ライナスの方に惹かれていくのだから。
 BGMで流れ、オードリー自身も本編でフランス語で歌う「バラ色の人生」は名曲(シャンソン?いかにもフランスという感じ)。

更新日: 01/08/11