映画
ドラゴン危機一髪
♪日時:2001.03.14(wed) 26:25 - 日本TV放送(1971年
香港作品)
♪キーワード:製氷工場、昇進、カンフー、麻薬
♪内容:
まるで学生が作った映画のような陳腐なオープニング映像にがっくりさせられる。ブルース・リーのアクションの静止画が紙芝居のように切り替わっていく。
チェン(Bruce Lee)は、いとこのシュウらが働く製氷工場で働かせてもらうよう伯父に連れられて船でやってくる。リーダー格のクインらとの共同生活が始まる。張り切って工場で働き始めた日、チェンは力余って氷の塊を落として割ってしまう。その氷の中から麻薬の詰まった袋のようなものを発見する。
ある日、仲間2人が終業後、工場長のチンハウに呼び出された後、帰宅しないことが皆に知れると、過去にも一人戻らない仲間がいたこともあり不審に思ったシュウら二人は社長に彼らの行方を教えるよう直談判に出掛ける。しかし社長の子飼いのチンピラたちに寄ってたかって襲われ、命を失う。
出掛けたまま戻らない兄シュウを心配する妹チョウメイ。
今度は戻らないシュウらの行方を教えろと工場で働く仲間たちが工場長を向こうに回してストライキ。クインらはついに現場監督らと衝突、大乱闘となる。そのうち社長の子飼いのチンピラたちが駆けつけてクインらの情勢が悪くなる。
母との約束で喧嘩は止められていたチェンがついに切れる。チンピラどもをカンフーで蹴散らす。これを見た工場長はチェンを自分側に取り込もうと攻勢を掛ける。すぐにチェンを監督に大抜擢。
今度はその立場を利用してチェンはシュウらの行方を工場長に掛け合うが、まんまと酒宴に招かれ、若いチェンは酒と女でうやむやにされてしまう。酔いつぶれて眠ってしまった売春宿から戻った彼にクインらは冷たい。シュウの行方を探るどころか酒を飲んでいたのだから。
しかし決して忘れていたわけではない。汚名返上とばかりシュウの行方を探るべく調査開始。売春宿の女から製氷工場の麻薬混入氷のことを聞き出し、確信を持ったチェンは一人夜の工場へ。そこで氷詰めにされたシュウらを発見。そこへ社長の息子が率いるチンピラたちがやってくる。ここが山場の一つ。チェンの大立ち回りが始まる。見事に敵を撃退したチェンが家に戻ると、クインらの死体を見つける。チョウメイの姿も見えない。誘拐されたのだ。彼女を連れ戻すべくチェンは社長の所へ押し掛ける。この社長もカンフーの使い手でサシの勝負となる。怒りに任せてのチェンの勢いに社長も力尽き、チェンの手刀での双手突きで一巻の終わり。
そこへ解放されたチョウメイと騒ぎを聞きつけた警察がやってくる。無抵抗に警察に連行されていく悲しいエンディング。
♪感想:
「燃えよドラゴン」などと比べると本作の敵方は弱すぎ。勝って当然の相手。その点がちょっと物足りない。
どちらかというとBruce Leeのお茶らけた姿が見れるのがポイント。酔っ払って女の子を追っかけまわしたり、工場で喧嘩して監督に抜擢されてクインらと意気揚揚と家に引き上げるところなどは愛嬌たっぷり。Bruce
Leeの意外な一面を見ることができる。最後の社長との戦いは両手を相手の胸に突き刺すという、ちょっとやり過ぎじゃないかと思わせるほど。チョウメイとのほのかな恋もあり。
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更新日: 01/03/19
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