映画 The
hand that rocks the cradle
♪日時:2001.01.21(sun) 24:55 - フジTV放送(1992年
米国作品、邦題「ゆりかごを揺らす手」)
♪キーワード:復讐、セクハラ、妊娠・出産、子守、福祉協会、喘息
♪内容:
女の恐ろしい復讐劇。
クレアは夫マイケル、娘エマとごく普通の幸せな家庭の主婦。その家にある日、福祉協会から派遣された黒人青年ソロモンが庭に柵を作るためにやってくる。彼は今一番欲しいものはかっこいい自転車だと言う。
2人目を妊娠中のクレアはある日、シアトルの産婦人科へ検診に出掛けるが、初対面の担当医モットに、二人きりになった診察室でセクハラ行為を受ける。もともと喘息もちの彼女は息を荒げながら慌てて帰宅して、病院での出来事を夫に話す。夫は訴えるという。
夫婦が医師会にモットを告訴すると、クレアと同様の行為をされたという女性が現れ、モット医師は窮地に。そんな中、彼は自殺する。モットの妻ペイトンはこの裁判の結果、家を差し押さえると告げられる。妊娠中の彼女は夫の件もあってかショックで流産。子供を産めない体に。全てを失った彼女は入院中にTVで見た、夫を訴えた女性の一人クレアの存在を知り、彼女を逆恨み、復讐を誓う。
クレアの方は無事出産。子守を探していた。そこに現れたのがペイトン。名前を偽って、クレアの家に住み込みで子守として収まる。復讐の足がかりを作る。恐ろしい復讐劇の始まりだ。表向きは若く美しい子守役。
子供を失ったペイトンは乳が出る。密かにクレアの息子ジョーに授乳するように。ある日、それをソロモンに見られたと知ると、彼を家族から引き離す作戦に出る。彼がエマと親しいと知ると、彼がエマの下着を盗んだように見せかけ、彼を追い出すことに成功。
ペイトンの作戦は巧妙で、クレアの目を盗んではエマにも接近して、エマの気持ちがクレアから離れるように仕組む。クレアは夫に郵便局に出すよう頼まれた論文を紛失したり(勿論、ペイトンの仕業)、おかしなことが続くようになり精神状態が不安定に。
そんな妻をケアしたいと思う夫の気持ちに付け込み、ペイトンはクレアを驚かす誕生パーティを計画。勿論彼女を貶める魂胆だ。夫の元彼女マリーンがそのパーティに絡める所が手がこんでいる。見事作戦はペイトンの思うようにはまり、ますますクレアは落ち込んでいく。息子ジョーは彼女の乳を飲まなくなるわ、自分に懐かないわで散々。夫婦は気分転換に旅行を提案。ペイトン抜きで出掛ける。
ある日、不動産の仕事をしているマリーンが、ペイトンの正体を掴むと、少しでも早くクレアに知らせたいと彼女の家に向う。しかし、真相をクレアに告げることなく、マリーンはペイトンが仕込んでおいた罠にかかり、庭のガラス張りの温室で、割れた天井のガラスの雨に襲われて死んでしまう。
それを帰宅したクレアが見付けて持病の喘息が発生。しかも、彼女がいつも使っている喘息治療用(?)のスプレーのガスを全てペイトンが抜いていて、呼吸困難で卒倒してしまう。緊急入院。留守中をいいことにペイトンは夫マイケルを誘うような素振りも。
回復したクレアはマリーンの死を不審に思い、彼女の死の直前の行動を辿るうちに、ペイトンの正体を突き止める。家に駈け戻った彼女はすぐにペイトンを追い出す。ここからホラー映画さながらの展開。家を追い出されたペイトンは一旦、家を出たかに見えたが、すぐに復讐の鬼女と化し、舞い戻って来る。スコップでマイケルを殴り倒し、クレアを殴り、エマやジョーにまで手が伸びようとしていたとき、この家族を守ると密かに決意していたソロモンが駆けつける。狂気のペイトンから身を挺してエマと赤子のジョーを守る。ついにペイトンの運も尽き、クレアともみ合っているうちに2階から転落死。
家族にようやく平穏が訪れることになる。
♪感想:
クライマックスでのペイトンはまるで女ジェイソン(映画「13日の金曜日」だったけか?)。美人の豹変ぶりが恐ろしい。映像的には全然ホラータッチではないが、わざとらしい演出がない分、かえって効果的。
そういえば先日、山陰で病院から生後間もない赤ちゃんが連れ去られた事件があったが、犯人は若い女であった。子供欲しさのようだ。子供は買ってでも、盗んででも欲しいと思う親もいれば、虐待して死なせてしまう親もいる。これが現実だ。映画と似たようなことが日本でも起きているのがもっと恐ろしい。人間という動物は果たして利口なんだろうか?
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更新日: 01/02/05
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