映画End of
days
♪日時:2001.12.16(sun) 21:00 - TV朝日放送(1999年
米作品)
♪キーワード:千年紀、サタン、バチカン、牧師、教会
♪Story:
1999年末を迎えたニューヨーク。次の千年紀を支配するため、人間の娘と交わり、新しい命をもとに地上に復活しようと地底からサタン(悪魔)が人間の男の姿で現れた。サタンの出現は20年前にバチカンで予言されていて、その相手となる娘の誕生も知られていた。その娘は既に孤児になっていたが、20才に成長していた。NYでは原因不明の爆発が続いていた。
元刑事の警備員ジェリコ(アーノルド・シュワルツェネッガ)は護衛の任務中に、ある男の命を狙おうとした不審な男を追跡。
男は元牧師で、自ら舌を切っていた。彼はサタンがその娘と接触する前に、娘の命を奪おうとしていたキリスト教徒グループ(バチカンの騎士)の一人。既に彼の一派は娘クリスティーンの居場所を突き止め、まさに襲い掛からんとしていた。そこにジェリコが現れ、彼女を救う。彼女本人も事情が分かっていない。教会で二人は神父からサタンの目的を知らされる。サタンも娘を追っていた。クリスティーンはバチカンの騎士とサタンの両方から守ってくれるはずと教会に残る。
一人になったジェリコにサタンが接触を図る。彼は既に妻子を亡くし、神への信仰も失っていた。その彼に甘い言葉をかけ、協力するよう迫るサタン。しかしジェリコは拒否。
サタンを追い払った彼はクリスティーンに魔の手が迫る前に教会に向かう。しかしサタンの圧倒的な強さでジェリコは痛めつけられ、クリスティーンを奪われる。
年が変わろうとする大晦日の夜、クリスティーンはサタンのシンパたちの前で、まさに交わらんとしていた。そこに命だけは取り留めたジェリコが潜入。強力な武器のおかげでなんとかクリスティーンを奪取。地下鉄に逃げ込むが、サタンはそれでも追いかけてくる。
神を信じなくなっていたジェリコであったが、二人で逃げ込んだ教会で、初めて神の加護を願って祈る。そこに人間の肉体を捨てたサタンが、見るもおぞましい姿で現れる。ついにはジェリコの肉体に乗り移り、しつこくクリスティーンに迫る。危機一髪のところで、ジェリコの意思が働き、自らの体を剣先に突き立てる。その瞬間、年が変わり、ジェリコの体からサタンが抜け出し、悲鳴とともに地下に戻っていく。
♪Memo:
サタンがジェリコに語った「聖書は広報誌だ」というのが面白かった。こういうとキリスト教徒の人からは批難されそうだが、キリスト教徒ではない自分(特別な信仰心はない)にはある意味で、なるほどと思わせた。結局は神は何もしてくれないというのは本当のところではないだろうか。しかもサタンの野望から人類を救うため、当の聖職者たちがクリスティーンの命を奪おうとしていたのも本末転倒である。
しかし無神論者となってしまったジェリコも、最後は危機を迎えて、神に祈るしかなかったのは皮肉だ。その教会でサタンに乗り移られても、わずかに残った自身の意思で、自らの命を引き換えにサタンを地下に追い払い、クリスティーンを守り抜くことができたのは、神の意思が働いたためだろうか。
悪魔と人間が戦うこの映画、シュワちゃんは敵は機械や人間ではなく、ついに悪魔と戦う羽目になってしまう。サタンは人間の肉体を借りてはいたが不死身。ジェリコの強力な火器や、地下鉄の爆発で肉体は滅びても、ターミネータのように執拗に追いかけてくる。さすがに勝ち目はないと思われたが、最期は捨て身の行動が人類を救った。
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更新日: 01/12/20
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