映画Any given Sunday

日時:2001.10.07(sun) 21:00 - スター・チャンネル(スカパーCh.315)(1999年 米作品)
キーワード:アメリカン・フットボールマイアミコーチ、クウォーターバック
脚本・監督:Oliver Stone

内容:
 トニー(アル・パチーノ)コーチ率いるアメリカン・フットボール・チーム、マイアミ・シャークスは連敗中。クウォーターバックのキャップが試合中に負傷退場し急遽、控えのウィリーが代役となったが、いきなり吐いてしまうなど頼りない。結局試合は負けたが、彼はセオリー破りのプレーで光るところを見せた。
 キャップの怪我は重く、当分出場はかなわなくなり、トニーはウィリーでやっていくしかなかった。チームのオーナー(キャメロン・ディアス)は急死した父で先代のオーナーから引き継いだ若い女性。父はチームを愛していたが、娘はフットボールはビジネスと割り切り、あわよくばチームを売却したいとも考えていた。フットボール一筋の老将トニーとも折が悪く、チーム方針に口出す新オーナーと衝突が耐えない。
 代役クウォーターバック、ウィリーは初戦こそ勝てなかったが、次の試合からは潜在能力を発揮し、見事チームを勝利に導いた。ここからチームは快進撃を続け、プレーオフ出場まで視野に入ってきた。CM出演にまで抜擢され、ウィリーは有頂天。彼を取り巻く環境も変わって、次第に他のチームメンバーとも溝が出来ていく。
 トニーはプレーオフ出場が決まり、キャップも怪我から復帰できそうだと知ると、チーム内の軋轢を感じて、ウィリーではチームがまとめられないと判断し、病み上がりのキャップを出場させることを決断。
 プレーオフを勝てば決勝(?)に出場できる一戦。しかし善戦するもシャークスは終始、押されっぱなし。キャップも病み上がりとは思えないほどの動きを見せ、あと1タッチダウンというところまで追いつく。しかし時間がわずかしかない。トニーは賭けに出る。ウィリーを出場させ、残りわずか数秒というプレーでは自らタッチダウンを奪い、時間切れぎりぎりで大逆転。
 プレーオフで劇的な勝利を収めたが、次の試合では大敗を喫したトニーは、シーズンが終わり、チームを辞めることを決意。マイアミ市長らを招き、記者たちを集めた会見では、トニーは驚くべき発表をして去っていく。彼に現場を全て任せてくれるというチームの総監督に移り、シャークスで活躍したウィリーを移籍させると。オーナーに痛い仕返しを食わせて、してやったりといったところ。

メモ

 トニーのチームを鼓舞する言葉の数々が素晴らしい。彼の叱咤激励が終わると、チームは野獣のように奮い立つ。またチーム・プレーの素晴らしさも伝わってくる。
 いかにOliver Stoneがフットボールを愛しているかが伝わってくるいい映画だった。なにしろ本人自ら出演。試合の中継番組の解説者かなにかの役で、しょっちゅう登場。
 トニーの最後のスピーチは感動的で、うまく言わせるもんだと感心した。「人生の全てがフットボールだった」と語る。このシーンは長島監督の辞任記者会見とダブった。
 アル・パチーノもすっかり年を食ってしまったが、フットボール一筋がたたって、家族も失い、酒場で飲んだくれている駄目オヤジ振りを好演。彼が元選手だというのは、彼の体格からいくと無理があるかな?

更新日: 01/10/13