映画Antz
♪日時:2001.12.16(sun) 14:00 - TBS放送(1998年 米作品)
♪キーワード:働きアリ、地下、兵隊アリ、インセクトピア、王女
♪Story:
働きアリの"Z"(ジー)は女王アリが支配するアリの王国の何百万分の一の存在しかない。王国では生まれるとすぐ幼虫のうちに、働きアリか兵隊アリに仕分けられ、一生その役目を負う。毎日毎日、地下トンネルを掘ることが彼の仕事。しかし以前から自分の存在意義に疑問を感じているという、他のアリとは全く異なる考えの持ち主。きっとどこかに本当の自分の居場所があるはずだと考えている。彼は働きアリのくせに力は他の連中よりも劣る。
そんな働きアリたちにも安らぎの場所がある。ある夜、仕事が終わって"Z"がバーで飲んでいると(!)、ある酔っ払いから、この世界の外には"インセクトピア"なる楽園が存在すると聞かされる。彼はこれだ!と素直にそれを受け入れる。いつしかバーでは大勢のアリたちのダンスが始まる。これも数少ない息抜きの一つだ。しかし、皆同じステップでしか踊らない。個性がない。自分の意志というものが抑圧されて当たり前の社会なのだ。
そのダンス中に、若い王女バーラがお忍びでやってくる。突然"Z"は彼女をダンスに誘い二人で、他の皆とは全然違うダンスを踊る。その後、彼は彼女と別れるとき王女と知る。一目惚れである。しかし既に彼女には将軍アリという婚約者がいた。
また彼女に会いたくなった"Z"は幼馴染の兵隊アリのウィーバーに頼んで、彼の替わりに観兵式に出席して一目、彼女の顔を拝もうとする。しかし彼女の顔を拝めたまでは良かったが、そのまま彼は兵隊アリたちと白アリたちとの戦場に、否応なく連れて行かれてしまう。しかも結果はどちらも全滅。ただ一人、生還した"Z"は英雄扱い(ただ、敵の白アリに追われて穴に落ち込んで生き延びただけだ)。しかも王女と再会も果たす。調子に乗った"Z"は、ひょんなことからダストシュートで彼女と二人、下界に出てしまう。王国では大騒ぎ。兵隊アリたりも王女を探して、下界にやってくるが、人間の靴底にくっついたガムごと、二人とも踏まれ、身動きできなくなる。はがされたガムから、なんとか脱出した二人だが、王女は王国に帰りたいと言う。一方、"Z"は折角だからとインセクトピアを探す旅に出ると言う。結局、二人は旅に向かう。次第に王女も"Z"に心引かれるようになる。
ついにインセクトピア(要は美味そうな人間の食べ残しがたくさんある所。昆虫の世界のユートピアだ)に辿り着いた二人だが、そこに王国から王女を探しに来た羽根のある兵隊アリに、彼女だけ連れ去られてしまう。"Z"は運良く、知り合いの蜂に王国に連れて行ってもらう。
しばらく見ないうちに王国は大変なことになっていた。将軍が劣等種族の働きアリを女王もろとも一掃する恐るべき計画が完成する時がまさに迫っていた。"Z"の代わりに働きアリの仕事をさせられていた親友ウィーバーはその最前線でトンネルを掘らされていた。将軍の計画とは、巨大トンネルの完成式と偽って、働きアリ全員を一箇所に集め、トンネル開通と同 時に、そこに大量の水が流れ込み、全滅させるというものであった。
王女はその企みを帰国後、将軍の口から知らされ愕然とするが、そのまま幽閉される。その後、戻った"Z"は彼女を救い出し、女王や働きアリたちに将軍の陰謀を知らせる。しかし時既に遅し。トンネルが開通した瞬間、大洪水が迫る。アリたちは力を合わせ、人間タワー方式で(?)巨大な塔を造り、地上を目指す。塔の先端で"Z"は土を掘り、地上に達した瞬間、そこには将軍たちが。
将軍は"Z"に手を貸すどころか、その手を引き離そうとする。しかし、将軍の部下が反旗を翻し、"Z"の味方をする。女王を初め、王女、働きアリたちもロープと化した塔を伝わって地上に登り着く。
将軍の企みは打ち砕かれ、のちに"Z"は王女と結ばれ、王国の次代を担うことになった。
♪Memo:
人間社会の縮図をアリの世界に置き換えて見せるという、子供よりは大人向けのアニメ。
とにかく、登場するアリのキャラクターたちが全然可愛くない(我々日本人から見れば怖いくらいである。アメリカ人はどう感じているのか聞いてみたい)。
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更新日: 01/12/20
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