映画Analyze
This
♪日時:2001.05.06(sun) 21:00 - TV朝日放送(1999年
米作品:邦題「アナライズ・ミー」)
♪キーワード:マフィア、ボス、パニック障害、精神分析医、結婚式
♪内容:
マフィア、NYファミリーの大ボス、ポール・ビッティ(Robert De
Niro)は2週間後の、全米マフィアが集う会合を前に、精神状態が不安定。医者の診断ではパニック障害(不安神経症)だが、本人は自分がパニックを起こすような人間ではないと診断結果すら受け入れられない。マフィアの環境も時代とともに変わり、勢力争いを話し合いで解決するらしいが、前回このような会合が持たれたのは、ポールの親父の代。今回が1957年以来の2度目となる。
精神分析医ベン・ソボル(Billy Crystal)は、前妻との間に息子マイケルがいるが、ローラと近く再婚することになっている。ある夜、ポールの子分、ジェリーの車に追突したのが縁で、ベンはポールの一方的な依頼で主治医になってしまう。
ベンの診断にポールはすっかり彼を信頼してしまい、マイアミでのベンの結婚式にまで押し掛ける。結婚式を邪魔され、ローラは激怒。ポールはマフィアの競合、プリモ・シンドーネが手を回した殺し屋に命を狙われ、FBIには会合の情報収集のため追われている。ポールと一緒のところを見て、FBIがベンの前に登場。情報提供を求めてくる。
ベンはNYで再び結婚式を挙げるが、またもや邪魔が・・。
FBIの細工に引っかかり、ベンは自分がポールに命を狙われていると思い、FBIに協力を決心。かつてポールの父が殺された、ポールの馴染みのレストランでポールと会う。盗聴器を着けて。しかしベンはポールの父の死の真実を知って、彼の病気の病根を突き止める。命を狙われていると知りながらも彼を病いから救おうと考える。ポールはFBIの動きを知り、本当にベンを消そうと、彼を連れ出すが、ベンのセラピーにより父のことを涙ながらに語り始める。
これで肩の荷が下りたように、爽快な気分で会合の日の朝を迎える。しかし、TV-CMを見ただけで、急に会合に足が向かなくなってしまう。困った手下のジェリーはベンを時間稼ぎに、顧問として会合に連れて行く。マフィア達の会合ではいつまでも誤魔化せるわけにもいかず、話し合いどころかマフィア同士の撃ち合いが今にも始まろうかという瀬戸際。そこにポールが遅れて登場。
彼は足を洗うと宣言。後継者も指名して、会合の場から去ろうとするポール達をプリモたちが背後から襲う。やはりマフィア同士の撃ち合いとなる。そこにFBIらが乗り込み、マフィアは一網打尽。ポールは刑務所へ。しかし精神状態は安定し、刑務所に入っても表情は明るい。
♪感想:
父の死を自分のせいだと思い込み、それがトラウマとなってパニック障害となってしまったマフィアのボス。レストラン店内に父を狙ってやってきた殺し屋のことを、思春期で反抗する父に伝えられなかったことが、死へ追いやったと思っているのだ。
ポールの症状は急に息が苦しくなり、死ぬんじゃないかと思うくらい。またパニックになるんじゃないかと不安になると、また発症してしまう。不思議に涙もろくなる。自分も以前、ポールと同様な症状を経験したことがある。仕事帰りの電車の中で苦しみ、何度か途中で電車を降りたこともある。
いつの間にかそんな症状も出なくなったが、精神状態や疲労、体力的なものが影響するのかも知れない。涙もろくなるのだけがポールとは違う。
情報が氾濫し、ストレスの多い時代、精神の均衡を保つのが難しい。犯罪にも繋がりかねない怖い時代。それがマフィアでなくとも。
♪
更新日: 01/05/13
|