映画The sixth sense

日時:2001.10.12(fri) 21:00 - スター・チャンネル(スカパーCh.315)(1999年 米作品)
キーワード:精神科医、幽霊教会、虐待
監督:Oliver Stone

内容:
 フィラデルフィアの精神科医マルコム・クロウ博士(Bruce Willis)夫妻の家に、ある夜、男が侵入し、博士の腹を銃で撃って、自身も自殺した。幸いにも博士の命に別状はなかったが男の正体は、男が子供の頃、博士が治療したことがあった人物で、彼は治らなかったことを逆恨みしたらしい。
 翌年の秋、博士は彼を撃った男が子供だった頃と似た9才の少年コール(Harly Joel Osment)を治療することになる。少年は両親が離婚、常に何かを恐れているようで、教会で一人で遊んでいたり、家ではイエス像をたくさん並んだテントの中で閉じこもっていたりしていて、情緒不安定と診断されていた。マルコムにもなかなか心を開かなかった。
マルコムの私生活にも問題があり、かつての患者に撃たれて以来、仕事にかまけて妻とのコミュニケーションが上手くいかず、結婚生活の危機。
 少年には母にも言えない秘密があった。それは彼には幽霊(GHOST)が見えることで、それを恐れる余り、周囲にも彼が変な風に映っていた。彼が通う小学校は元裁判所で、そこで昔、死刑を宣告されて首を吊るされた人を見たり、家で夫に虐待された女や、後頭部を殴られた少年を見たり、などなど。
 少年に接する博士の弱味を感じた彼は、ついに秘密を告白する。それを聞いて博士は少年の治療は無理だと感じるようになる。しかし博士は、少年の前に現れる幽霊たちは少年に、死への恐れなどを誰かに聞いて欲しいのだと確信し、少年に現実に立ち向かうことを提案。
 ある夜、少年の家に現れた少女の霊は、彼の前で突然吐いた。実は彼女は癌で亡くなったばかりであったが、彼に衝撃的な事実を伝えるために現れたのであった。これが転機になる。少年と博士は少女の葬儀の席に訪れ、彼女が伝えたかったことを彼女が残したビデオを彼女の父親に手渡して去る。そのビデオには彼女に床洗剤を混ぜた食事を与えていた母親の姿が記録されていた。
 幽霊たちを受け入れ、立ち向かう少年の姿勢が見え始め、博士は治療が好転してきたことを確信する。かつて救えなかった男を救えた気がしたことだろう。
 少年が学芸会の舞台の主役を勤めた日の帰り道、交通事故で渋滞した車中で、少年はついに母親に秘密を明かす。自分には今、事故で亡くなった女性が見えると。また亡き祖母(母親の母)が娘に伝えたかったことを少年が代わりに、彼の母親に伝える。真実を知って、彼女はようやく息子の苦しみを理解する。

メモ

 コール少年役のHarly Joel Osment君の出世作(?)。確かに彼の名演が光る。
 最後のシーンがよく分からなかった。博士が帰宅して見た、間男の車で急いで帰る姿、そしてソファで眠っている妻の姿。眠っている彼女に語りかける博士。彼は彼女の姿に何か不審なものを感じた。彼の手にあるはず(?)の結婚指輪が彼女の手から転げ落ちる。ワインの倉庫としている地下室への扉が机で塞がれていた。そして一年前に撃たれた腹の傷から血が染みていた。これは一体なにを表現したかったのだろうか?

更新日: 01/10/13