映画 The
fifth element
♪日時:2001.03.02(fri) 21:03 - 日本TV放送(1997年
仏・米合作)
♪監督・原作・脚本:Luc Besson
♪衣装:Jean Paul Gaultier
♪キーワード:エジプト、遺跡、宇宙人、石、宇宙の基本要素
♪内容:
1914年のエジプト。砂漠の遺跡の壁画を解読した考古学者は驚くべき発見をする。その瞬間、宙から巨大な宇宙船が降りてくる。船からはロボットのような鎧をまとった宇宙人たちが降り立つ。彼らは壁画の奥に隠された4つの石を持ち去る。この遺跡を守ってきた神父に彼らは300年後、悪が地球にやってくると言い残して去っていく。
神父の後継者たちが遺跡を守り続けた300年後の地球。西暦2263年のニューヨークは統一宇宙連邦の本部となっていた。NY市街は空中を車輪のない車が行き交う。
コーベン・ダラス(Bruce Willis)は元軍人のタクシードライバー。彼が車を修理に出すつもりで走らせていると突然天井から女が落ちてくる。しかも警察に追われている。怯える彼女(リールー)に助けてと頼まれると、違反点数が積み重なって残りわずかではあるが一肌脱いでしまう。彼女を神父の下に届ける。実は彼女、300年前に地球にやって来ていた例の宇宙人の一人。彼らが持つ謎の石を狙って彼らを待ち伏せていた悪者たちに襲われてしまったのだ。彼女はその生き残り。わずかに残った体の一部から再生されたのだ。最初は地球の言葉も喋れなかったが急速に学習していく。待ち伏せて彼女らを襲ったのはゾーグに雇われたエイリアンたち。そのゾーグもMr.シャドウという謎の存在から石を奪うよう依頼されていた。どうやらこのシャドウというのが黒幕。
石は4つあるらしく、これが地球に迫る危機を救うというのだ。実はこの石をある人物が預かっていて、それをダラスが受け取りに行くことになる。リールーと二人で宇宙船に乗り込みフロストン星という場所へ、コンサートに行くのを装って出掛ける。そこでは石を預かっている人物、歌姫プラヴァラグナのコンサートが開かれる。彼女はオペラ歌手(いかにもエイリアンという出で立ちだが)。そのコンサート会場へしつこく石を狙う悪者どもが乱入。
石はプラヴァラグナの体内にあった。これを守りながら悪党たちとの銃撃戦。オカマの黒人DJルビーがなぜか相棒。強力な時限爆弾が仕掛けられていたが危機一髪、ダラスたちは宇宙船で脱出。
しかし地球には最大の危機が迫っていた。直径2千キロの火の玉が急速に迫っていたのだ。危機を救うことができるのは例の4つの石と”5つ目の要素”=リールーであった。彼らも猛スピードで地球に戻り、あのエジプトの遺跡に駆けつける。4つの石を四隅に配し、その中央にリールーが陣取る。4つの石は宇宙の基本要素、風・土・水・火を表し、5つ目の要素が揃うことで効果が現れるのだ。その最後の要素とは「愛」であった!ダラスとリールーがキスをすると”愛は地球を救う”を地でいく猛烈な光が天を突き、まさに地球に衝突間近の火の玉に突き刺さる。火は勢いを失い、世界は危機一髪で救われた。
♪感想:
異才Luc Bessonの未来と宇宙を舞台としたSFファンタジー活劇。
この作品によると、300年後の地球を含めた世界はNYを中心とした宇宙連邦体らしい。300年後もアメリカを含めた人類の繁栄が続くかどうかは想像もできないが、悪党だけはいつまでもい続けるらしい。
私はデザイナーズ・ブランドには詳しくないが、あのゴルチェが衣装をデザインしたということでも話題になった作品。出演者の着るコスチュームは奇抜で先鋭的なものばかり。まるでファッションショーを見ているよう。
内容的には、なぜ地球の危機が迫っていたのかが今一つ曖昧だった気がする(理解不足かも知れないが)。それになぜ宇宙人が地球人を救おうとしてくれたのかもよく分からなかった。それは彼らが地球人が大昔から”神”と呼んでいた存在だったからかも知れない。しかし彼らが地球の創造主であり庇護者であるなら、人類の戦争の歴史を学習していたリールーが、ラストシーンでそんな人間たちを救う必要があるのかとダラスに尋ねるのは矛盾があると思われるのだが。
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更新日: 01/03/25
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