山ある記 |
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北八ツ天狗岳 (2,646m 西天狗) − 長野県茅野市 2003.08.23 (土) |
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天候:晴れ 標高差:805m
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<六万年ぶりの火星大接近、そして冷夏。果たして因果関係は?> 久しぶりの夏らしい日。前の週は盆休みで福井の実家に帰省していたが、雨ばかりで肌寒い日が続いた。おかげで屋内でゴロゴロしてばかりで骨休みにはなったが、かえってストレスが溜まった。山へ行けなかったからだ。 短い夏の夏山を出来るだけ楽しみたいと、前々週に続き、北八ツへ出掛けた。八ヶ岳を夏沢峠で南北に分けるとすれば、天狗岳は北八ヶ岳に含まれることになる。八ヶ岳連峰の西側の渋の湯から登ることにした。渋の湯までの道路は舗装されてはいるのだが、どうしたらこんなに凸凹に舗装できるものかと思うくらい、走るのも辛い状態であった。渋の湯で有料の駐車場(\1,000)に駐車して、登山開始。 |
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9:40
駐車場(標高1,840m)。丁度、学生っぽい団体が下山して来た。何泊もしてきたような装備だったが、バスであっという間に姿を消した。沢にかかる橋を渡るとすぐに、木陰の静かな山道が始まる。斜度も適度で歩き易い。 10:10 約2,000m地点。小休止。少し前を歩いていた女性2人組のペースに合わせて、ゆっくり進んだお陰で疲労も全くない。 10:25 パノラマコース上部分岐(2,120m)。 10:40 唐沢鉱泉分岐(2,160m)。相変わらず似たような山道が続く。気温20.2度。 11:10 約2,230m地点。小休止。ゴツゴツした岩山が見え始める。森林限界が近い。陽射しは強いがちょっと木陰に入れば実に涼しい。 11:25 中山峠(約2,385m)。テントが幾つか張られた黒百合平を通過し、峠へ向かうと強い風が吹いていた。東に目立つ天狗山(1,882m)が望めた。丁度よいくらいの涼しさ。ここから岩がゴロゴロし始め、時々よじ登ったりして進む。 |
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<日帰り入浴>
”うつくしの湯”。武石村。\350 国道152号から少し脇に入る。 名前は美ヶ原から取ったのだろう。 内湯、露天、サウナ。打たせ湯の湯の出方が変?故障か? <参考地図> |
12:15
東天狗(2,640m)。鋭い岩峰の山頂。中山峠からは丸い西天狗と並ぶ姿が対照的であった。360度の展望が素晴らしい。北の蓼科山方面も、南の南八ツもばっちりである。佐久出身の女性は「こんなに八ヶ岳が晴れるのは珍しい」と言う。確かに私の記憶でもこれだけ晴れた八ヶ岳を見るのは数少ないことかも知れない。多くの登山者で賑わう。ブッチャーの額の傷(?)のように荒々しい硫黄岳の北面が印象的。しばらく景色を楽しんだ後、西天狗へ向かう。下り斜面にはミヤマシャジン。 12:40 西天狗。赤岳や阿弥陀岳の展望がGoodな場所にザックを下ろし、昼食。風が強目でデジカメを構える手もブレ気味だが、景色は見飽きなかった。遠くに諏訪湖、南アルプスも望める。 13:20 南八ツへ縦走したいような気持ちを抑えて、下山。下りはコースを西尾根へ取る。下り始めるとトウヤクリンドウの蕾。日が当たらないと花を開かないらしい。 14:00 展望台(2,416m)。南八ツの眺めもここで見納め。唐沢鉱泉のある谷に向かって下っていく。尾根筋にはコウメバチソウやイブキジャコウソウが咲くちょっとした花畑も。 14:50 唐沢鉱泉(1,860m)。涼しげな沢の流れが聞こえ始めるとすぐ。鉱泉までは車で来ることが出来るようだ。ここからは一旦100mほど登り、尾根を越えるような形で、渋の湯を目指す。 15:35 駐車場。気温24.2度。 |
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