山ある記 |
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女神岳 (930m) − 長野県上田市 2003.02.15 (土) |
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天候:晴れ 標高差:205m |
<山を求めて転々と・・> 予報で翌日(日曜)は天候が下り坂(実際には雪)と知り、この日しかないと決め、初めは大林山(上田、上山田、坂井村境)に登るつもりで出掛ける。しかし上田市室賀から氷沢に入ったところで、林道に残った深い雪に難儀するようになり、引き返そうかと思案しているところへ猟師が現れた。猟をやっていて危険だから山に入らないでくれ、と言われ、林道も先には進めそうもないため大林山は諦めることにした。林道端の雪を動物のものらしい鮮血が染めていたのにはちょっと引いた。 気を取り直して次に向かったのは冠着山(戸倉、坂井村境)だったが、室賀峠を越えて上山田から入ろうとしたところ、かなり手前で県道が途中で封鎖されており、ここも諦めるしかなかった。時間も中途半端になり上田に戻りながらの車中で今日の山行は断念するかと思いながらも、折角準備して来て、しかも好天なのが勿体ないと思っている時に目に入ったのが、標高こそ1,000mにも満たないが遠くからも綺麗な三角形を見せる女神岳である。隣の少し高い夫神岳とはまさに夫婦と言った感があり、自宅からもよく見える山である。 独鈷山がそばに迫る野倉という地区から山の南側から登ることにする。 |
12:55
駐車地点(標高約725m)。登山口の標識がある道路脇に駐車し、手早く準備をして出発。陽も高くなり暖かい。鳥居をくぐると、いきなりの急登が始まる。たちまち額に汗が噴き出す。急坂のため真っ直ぐには足を踏み出せないため、自然に左右へ踏み出すことになる。 13:15 山頂(最高点。後で知ったが三角点のある場所は更に尾根を北に進んだ所であった)。山頂の手前だけ数段の石段が現れた。急な登りで息は切れたが山頂に着いてみれば、あっと言う間である。それでもしっかり汗はかいていた。途中、中途半端に残った雪が凍っていて踏ん張れず、歩きづらいものがあった。また落ち葉の積もった斜面も慎重に足場を確保して踏み込んだつもりでも、ずるずると滑り落ちて難儀した。 山頂は松林に覆われ展望はなし。立ったままで、ゆっくり昼食。 13:35 下山開始。下りは登りよりも苦労した。なにせ急坂である。しょっちゅう足を滑らせて転びそうになる。木の枝を掴んだり、地に手を突いたりしてゆっくりと下る。 13:50 駐車地点。気温3.7度。 |
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<日帰り入浴>
”独鈷温泉”。上田市。\600。 野倉地区から下ったところにある。露天風呂からは迫る独鈷山の岩塊が迫力あり。遠く四阿山・根子岳、湯ノ丸山・烏帽子岳が展望できる。内湯、露天、サウナ。 <参考地図> |
軽く一汗かいた程度ではあったが、真っ直ぐ帰宅しているよりは気が利いているだろうと思った。こんなシチュエーションでなければこの山には登る気はしなかったであろう。 |