山ある記

黒斑山   (くろふやま、2,404m) − 長野・群馬県             2002.05.25 (土)

 
天候:晴れ
標高差
:410m
  <人生はハプニングの連続である>
 好天に恵まれた朝、志賀高原へ出かけようと国道18号に入ったところで、登山靴を家に忘れたことに気付き引き返す。ところが今度は国道18号で事故に遭う。見通しのよい直線の小さな交差点。青信号手前で少し離れた前方を走行中の車がなぜか停車。それに気付いてこちらも停車。そこへ後ろから追突された。スピードはそれほど出ていなかったので、幸いバンパーがへこんだ程度で双方とも怪我無くすんだが、気持ちのほうがへこんだ。相手は任意保険に入っていないと聞いて、更に参った。こちらも確かに痛いが相手も痛いだろう、と考えると何かモヤモヤとしてくる。兎に角、相手に修理代を出してもらうことで話を付けた。
 気をとり直し、さてどうするかと考え直す。すぐに車を修理に出してもいいが、それでは丸一日、棒に振ることになりもったいない。予定を変更して、近場の黒斑山に向かうことにした。

 先日、水ノ塔山・篭ノ登山へ登ったときと同様、小諸からチェリーパークラインで一気に標高2,000mの高峰高原へ。車坂峠パーキングへ駐車(2時間以上\500)。峠は天気はよいが、時々吹き抜ける風が冷たい。
 asama.jpg (22945 バイト)

黒斑と蛇骨の間あたりから浅間山を望む(22KB)。

10:10 出発(標高約1,990m)。 いくつかコースがあるが、登りは表コースを進む。登山者が多く、ところどころでペースが乱されたが、反って呼吸を整え、発汗を抑える効果があり、時々吹く冷たい風に悩まされることもなく済んだ。一部でシャクナゲが赤い蕾をつけ始めたのを発見。新緑の季節、そろそろ夏山の匂い(香り?)が漂い始めていた。山頂の浅間山噴火監視カメラに続くケーブルが登山道に沿って敷設されたのを見ながら、いい感じで登っていくと、槍ヶ鞘。浅間山が見えてくる。正確には浅間山の西の外輪山、前掛山(2,524m)が正面に見える。浅間山本体はその奥。右手下に岩のゴツゴツした剣ヶ峰。更にガレ場を登りトーミの頭を過ぎ、しばらくいくと山頂。監視カメラが浅間山を睨んでいた。 

 

<参考地図など>
・分県登山ガイド15 「長野県の山」(山と渓谷社)
・どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(上巻)」(昭文社)

11:30 山頂。狭い山頂は多くの登山者で賑わっていた。圧倒的なスケールで火山が目の前に座っている。時間もあるので、おにぎりを一個食べただけで、黒斑山と連なる外輪山の先に向かう。黒斑山頂では浅間の方向しか展望がないので、少し先なら反対側の展望が開けるとの読みだ。右手に浅間と眼下に広がる湯ノ平高原を眺めながら進む。気温12.6度。
12:00 蛇骨岳(2,366m)。樹林が途切れたところがここ。浅間の反対側の展望が広がる。北西に間近に四阿山、その北に志賀高原、更に奥が苗場山か。しばらくはそちらの展望ばかりを楽しむ。雲は多かったが、空気が澄んでいたせいか遠くまで見渡せた。気温16.7度。
12:30 下山開始。浅間山が真っ白な噴煙を吐いていた。
12:55 黒斑山頂。途中の笹の上で気持ちよさげにお昼寝中の人がいた。
13:05 トーミの頭。少し下ったところで、中コースへ分岐し、そちらへ下る。こちらは樹林帯で景色はよくなかった。
13:30 駐車場。

 帰りのチェリーパークラインを下り始めたとき、八ヶ岳の展望がよく、思わず路側帯に停車。しばし展望を楽しんだ。

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