読書メモ ・「森林からのニッポン再生」 ・戦後数十年で森林率が2割以上増加 ・木材輸出へ ・下刈り、間伐を行なわない林業。木曾でも間伐をしてこなかった。生長が遅くなり年輪が密になる ・日本では1本の木の3割しか利用していない。→無駄なく使い切るノウハウ ・流通と加工コストの高さ、乾燥度の違い、安定供給の難しさ ・急増する中国の森林面積と森林蓄積率 ・映画「ダンテズ・ピーク」 ・有史前の日本列島には広大な草原(ササ、ススキなど)が広がっていた ・江戸時代は最も森林破壊が進んだ時代 ・熱帯雨林地域は常に撹乱・破壊され、安定していないため生物種の数が増えた ・「適度な自然破壊」が次の自然を生み出すゆりかご ・治水は水害時の避難と救援体制の確立で被害の最小化、充分な補償と救済措置の保証に転換すべき ・森林も呼吸する。CO2を排出する ・森林は危険な場所でもある。病原菌もいて、長居をすると病気になりかねない ・人類は進化の過程のほとんどを自然の中で過ごして来た。人工環境には身体が同調しづらく緊張を強いる ・ドイツの保養税。保養者から徴収。森林散策が一つの産業 ・日本は木材の大半を自給することが可能。各国が森林資源の保全への動き ・欧州林業の快進撃 ・林業には多くのリスクがある。育てるにも時間がかかり、ずっと先の経済情勢を読んで経営するのは至難の業。古来、最後の大径木を切り出し得られる利益はボーナスのようなもの。 木材生産を日常的な仕事にしていた林家は少なかった。非常時の出費用だった ・内装の木材需要は伸びる。木の家のニーズは高い ・木材が一瞬にして液体燃料メタノールに変換するプラント。可燃性ガスになったのを触媒で液化する。ガスはそのまま燃焼させ利用もできる ・温暖化により積雪量が減り、冬も行動でき生き残るようになった野生生物。生息域を北に延ばしている ・過疎地で無理な村おこしは不要。住民の重荷を増やすだけ。住民の生活を守り、心豊かに暮らせるようなケアを重視し、集落消滅への軟着陸を目指すべき ・自治体は福祉、環境、地域振興など生活に密着した仕事に集中。水道、教育、道路、医療、ゴミ、消防など広域業務は上位自治体に任せる ・町の人口バランスを保ち、活力を維持するには外との交流が欠かせない。 <その他> ・過疎地の高齢者支援NPO。通信NW(有線電話の見直し) -目次- 第1章 日本の森林の素顔を探る 日本は世界に冠たる森林大国 存在しない「太古からの原生林」 ほか 第2章 ニッポン林業盛衰記 海外に打って出る日本林業 林業は焼き畑から生まれた! ほか 第3章 森から見たムラの素顔 山村は、もう一つの日本 木を売らなかった山里の経済 ほか 第4章 森と林業と山村を考える 人と森がつくる生態系社会 林業は環境を守る最先端ビジネス ほか |